流鉄向けには、5本の新101系が譲渡されていますが
今回ご紹介するのは4本目の譲渡となった元287F、流鉄5004F(若葉)の姿です。
5003Fの様子は下記リンクから。

2012/9/2終電後 武蔵丘→小手指 自走運転

流鉄向けの譲渡車出場は、様々なバリエーションがありました。
E31牽引や、4000系での牽引、
先に紹介した5003Fのように、263Fでの牽引等…
これは、甲種輸送や譲渡車の回送の牽引役であったE31形が2010年に引退した為、
譲渡車についても、その輸送方法について見直しが求められたことによるものです。
流鉄向けの新101系譲渡は、2009年から2013年にかけて行われているため
輸送の方法について、ちょうど過渡期を跨いでいる格好となり
様々な形態が見られました。
今回の5004Fでは、自走での出場となったのが特筆されるところです。

走行している姿を見ると、種別窓の蛍光灯は生きているものの
行き先の表示窓の蛍光灯は消灯しているように見えます。
これについては、巻取り機の機構上、
巻き取り機がセットされていないと蛍光灯が点灯できないことで説明が出来ます。

巻取り機自体がこのような機構となっており、
蛍光灯が一体化されており、単体では取り扱えないことが分かります。
種別窓には巻取り機を残したものの
行き先窓については、後にLED化されることから
巻取り機を撤去しているのでしょう。
種別窓が点灯し、行き先表示窓が消灯している姿については
この見立てで、概ね相違はないものと思われます。
2012/9/10 甲種輸送 263F-元287F(流鉄5004F)
所沢の出発は9時半前でした。
最近の多摩川線甲種はお昼に出ることが多いので
ちょっと早い時間帯のようにも思えてしまいます。
しかし、こんな逆側から撮っているということは、
おそらく定番スポットは、そこそこの数の撮影者がいたのでしょう。
向こう側からであれば、順光できれいな編成写真が撮れそうな天候です。
まとめ
- 新101系287Fは、流鉄5004F(若葉)となった
- 武蔵丘からの出場は小手指までの自走で、深夜に運転された
- 種別窓は巻き取り機を残置、行き先窓は巻き取り機を撤去していた
- 新秋津までは263Fの牽引で輸送された
流鉄5000形の輸送については、5003Fの様子もご覧いただけます。
下記リンクからどうぞ。
