E33号機とE34号機による小手指工臨の様子を紹介します。
往路は武蔵丘から小手指を重単にて、
復路は小手指から武蔵丘までを、トム6PPにて運転されています。
小手指工臨1830レと1831レ【E31形重単・PPトム6】
飯能 1830レ E31形重単
武蔵丘を出発し、飯能で折り返し待ちのE31形重単。
晩年に運転されていた、各保線箇所までの集中工臨は
上石神井工臨と保谷工臨においては基本的に貨車を従えての運行でしたが
小手指工臨だけは、いわゆる”往路”と”復路”がありました。
- 往路…武蔵丘からPP組成でトムを小手指に送り込んで、重単で武蔵丘に戻る
- 復路…武蔵丘から重単を送り込んで、小手指のトムをPPで武蔵丘まで回送する
当日のパスの左下、見切れていますが
往路と復路で、組成が異なる旨の記載が見られます。
飯能 4015F吾野行きと4009F(52席の至福改造前)
終電も近づく23:30頃、飯能駅には吾野行き終電の姿がありました。
当日の夜間留置は、52席の至福に改造前の4009Fでした。
52席の至福に改造される際は、何の気配もなく武蔵丘に入場した記憶があります。
武蔵丘所属なので当たり前といえば当たり前なのですが。
小手指 1830レ到着から入れ換え
飯能を出て小手指に到着する重単。
到着から入れ換えまでは、概ね1時間程度を要し
1時半過ぎには機関車の入れ換えを終了しています。
小手指到着後の手順は以下の通りとなります。
- 小手指1番へ重単が到着
- 重単のうち、下り方の単機がピット前へ引き上げ
- モーターカーの推進でトム6が1番へ据え付けられ、1番に取り残された単機と連結
- モーターカーとトムは解結され、モーターカーをピット前まで引き上げ
- ピット前に引き上げていた単機が1番線に据え付けられ、トム6のPPを組成する
- 本線間の引き上げ線にトム6PP編成が引き上げて、4番へ入れ換え
- 4番にて編成状態のままパン下げ、翌朝まで留置
割りとスピーディーに作業が進むものでして
あっちこっちと考えている間に作業が終わっていたような印象です。
小手指4番では、おなじみ下り方の先端この位置でパン下げ。
翌朝の1831レに備えます。
入間川橋梁 1831レ E31形による工臨列車
始発前の入間川橋梁を工臨列車が通過します。
5月半ばですので、もう少し日差しがあってもいい気はするのですが
当日は天気に恵まれなかったようです。
工臨は始発前に走ることが殆どで、ピントを他の列車でテストすることも出来ず
毎度毎度難儀していたことを思い出します。
北飯能信号場付近 E31形 トム6プッシュプル
東飯能を通過し、北飯能信号場に向かう小手指工臨のE31形。
このあたりの通過は5:30頃でした。
武蔵丘車両基地 1831レ到着後の入れ換え
本格的なラッシュが始まる6時ころまでには
武蔵丘での入れ換えを終えています。
隣には上り方へ回送で出庫する303Fの姿もありました。
小手指工臨1830レと1831レ【E31形重単・PPトム6】のまとめ
- 晩年の小手指工臨は、往路と復路で組成が異なっていた(重単・貨車アリ)
- 小手指工臨の復路では夜間の保線作業は見受けられず、貨車の回送がメインであった
- この時点で武蔵丘には、トム6とホキ3、E33-E34が留置されており
2日後の深夜には、この組成を用いて保谷工臨が運転された