西武鉄道では、例年11月14日の埼玉県民の日に、フリーきっぷを発売しています。
2022年は、11月13日(土)、14日(日)、15日(月)が利用期間。
同時開催の「ついでにスタンプラリーしてくださいたま!」では200円分のポイント還元も。
きっぷの買い方や乗り越しなど、ちょっと便利な利用方法と、スタンプラリーの模様を詳しく紹介します。
↓この記事を書いた人
こんにちは。
西武専門の鉄道マニアです。
趣味:西武線の写真をブログにまとめること
西武鉄道 埼玉県民の日 記念1日フリーきっぷの概要
- 発売日 2022年11月12日(土)・13日(日)・14日(月)
- 発売箇所 埼玉県内の西武線各駅
- 発売日時
< 自動券売機> ご利用開始当日 ※初電車~16:00
< 駅 窓 口 > ご利用開始当日 ※初電車~終電車
※西武園ゆうえんち駅の駅窓口、東吾野駅・正丸駅は上記時間の一部を除きます。 - 発売金額 大人480円・小児240円
- 有効期間 発売当日限り
※自動改札機をご利用ください。自動改札機のない駅では駅係員にお見せください。 - 有効区間 埼玉県内の西武線各駅・西武園駅・多摩湖駅
※西武園駅、多摩湖駅は東京都内の駅ですが乗り降りできます。
※東京都内の駅(西武園駅、多摩湖駅を除く)で乗り降りする際は別途、ご精算が必要になります。 - 発売方法 磁気券での発売
引用:https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20221031_saitamafree.pdf
なお、西武鉄道では、通年で発売されるフリーきっぷの取り扱いはありません。(2022年現在)
※SEIBU Smile POINTの交換商品、季節ごと、イベントごとのフリーきっぷを除く
有効区間の詳細図
フリーきっぷでは、主に所沢以遠の西武線各駅が乗り降り自由となります。
一部例外で、東京都に所在する西武園駅と多摩湖駅で乗り降りが可能です。
埼玉県民の日フリーきっぷをどのように使う?
埼玉県民の日フリーきっぷは、対象日(例年、11月14日前後の土日などに設定)の、主に埼玉方面(川越・秩父など)へお出かけの際に活用できます。
東京都内から出かける場合でも、お得になる場合が多いきっぷです。
たとえば、池袋→西武秩父を往復の場合
- 通常運賃(全区間IC)1,572円
池袋~西武秩父→片道786円
西武秩父~池袋→片道786円 - 県民の日フリーきっぷ利用1,172円
池袋~所沢→片道346円(IC運賃)
所沢~西武秩父~所沢→フリーきっぷ480円
所沢~池袋→346円(IC運賃)
埼玉県民の日フリーきっぷを使うと、400円オトク
埼玉県民の日フリーきっぷの買い方と使い方(PASMOに発行不可、磁気券のみ)
西武線の埼玉県民の日フリーきっぷは、埼玉県内の各駅券売機で購入することができます。(前売り無し、発売当日限り有効)
現金等を投入する前に、メニュー画面から「おトクなきっぷ」をタッチします。
「きっぷ」を選択します。
2022年の埼玉県民の日フリーきっぷでは、磁気券(きっぷ)のみの設定でした。
※PASMOに発行は非対応
「期間限定」を選択します。(秩父方面、川越方面ではないところがポイント)
埼玉県民の日フリーきっぷを選択します。
この画面になればOKです。
現金か、ICカードを挿入することで購入できます。
埼玉県民の日フリーきっぷを購入することができました。
なお、西武線の券売機では、きっぷ購入の際はクレジットカードとモバイル端末の利用は不可となっています。(2022年現在)
※定期券購入の際はクレジットカード使用可能
ちなみに、ICカードチャージ専用機では、モバイル端末のチャージに対応しています。
埼玉県民の日フリーきっぷ買い方まとめ
- 埼玉県内の西武線各駅で利用当日に限り購入可能
- 券売機で、現金かICカードで購入可能
(モバイル端末での購入は不可) - PASMOにフリーきっぷ機能を持たせることは不可、磁気券(紙のきっぷ)のみ発行
東京都内の駅から埼玉県民の日フリーきっぷを使いたい場合は?
埼玉県民の日フリーきっぷは、埼玉県内の各駅でしか販売されていません。
東京都内の西武線各駅からフリーきっぷを利用したい場合は、最寄りの埼玉県の駅まで移動して、改札を出場して購入することが必要となります。
田無から西武秩父に向かう場合
- 往路
田無→所沢を通常運賃で移動
所沢で改札を出場して、券売機で埼玉県民の日フリーきっぷを購入
所沢→西武秩父をフリーきっぷで移動 - 復路
西武秩父でフリーきっぷを使って入場
田無下車時に精算機で、フリーエリア境界駅から田無までの210円を精算
このような具合です。
きっぷ購入のため、往路のみ下車が必要という点がポイントです。
したがって、以下のような場合は埼玉県民の日フリーきっぷを利用することができません。
池袋から西武秩父に特急電車で向かう場合はフリーきっぷを利用できません
※特急電車はフリーエリア境界駅である所沢に停車しますが、わずかな停車時間の間に改札を出場してフリーきっぷを購入することは、現実的ではありません
このような場合には一工夫して、池袋から所沢を急行電車で移動しましょう。(池袋→所沢の所要は25分程度です。)
池袋~所沢間の特急料金を省略し、フリーきっぷで運賃も安くなるので、おススメの乗り方です。
池袋から西武秩父を、埼玉県民の日フリーきっぷで移動する場合
(一部、急行乗車のオススメ利用方法)
池袋から所沢を急行電車で移動し、所沢でいったん下車。券売機でフリー切符を購入後、特急で西武秩父へ。
復路は、西武秩父から池袋を特急で移動。池袋の精算機で、所沢~池袋を精算して出場。
通常運賃・料金→2,992円
フリーきっぷ利用→2,386円(606円オトク)
内訳明細
通常運賃:池袋→西武秩父(運賃786円、特急710円、片道1,496円→往復2,992円)
フリーきっぷ利用:池袋→所沢(運賃346円)所沢→西武秩父(フリーきっぷ480円、特急500円)西武秩父→池袋(運賃:精算350円、特急710円)
埼玉県民の日フリーきっぷの使い方、精算・乗り越し方法など
埼玉県民の日フリーきっぷを利用して、東京都内の駅に乗り越す場合を紹介します。
非常におとくなフリーきっぷですが、東京都内の駅で下車することはできません。
うっかり、そのまま自動改札機に投入すると、扉が閉まって通行することが出来なくなるのでご注意ください。
東京都の駅へ乗り越して下車する場合は?
この場合、自動改札機周辺に設置されている、精算機が使えます。
埼玉県民の日フリーきっぷでは、自動精算機を利用することができます。
きっぷを投入することで、当駅までの不足運賃を精算できます。
往路のように、境界の駅で下車する必要がないのはうれしいことですね。
精算機では、現金・ICカードのほか、モバイルPASMOに対応しています。
赤丸で囲った部分に、端末を近づけることで決済が完了します。
フリーきっぷ自体は、当日中有効なので、精算後も返却されます。
新たに発行された精算券のみを自動改札に投入することで出場することができます。
埼玉県民の日フリーきっぷの乗り越し精算まとめ
- 東京都内の駅へ乗り越す際は、自動精算機で不足運賃を支払うことができる
(境界駅での下車は不要) - 不足運賃支払い時は、現金、ICカードのほか、モバイルPASMOの利用ができる
- 精算後、フリーきっぷは返却される
ということが分かりました。
埼玉県民の日フリーきっぷ乗り越し豆知識
埼玉県民の日フリーきっぷを利用して、久米川駅でフリーきっぷの精算を行ったところ、精算額は150円でした。
久米川駅から所沢駅(フリーエリアの境界駅)までの運賃は180円ですが、これは一体どういう理由なのでしょうか?
↑こちらのように、間違いなく180円のはずです。
都内で下車できる特例駅に注目
注目したいのが、都内で下車できる西武園駅と多摩湖駅の存在です。
フリーきっぷで下車できる西武園駅基準で、久米川駅までの運賃を計算すると、150円となります。
このことから、久米川駅での精算額は、所沢駅ではなく、運賃の安い西武園駅を基準にしていることが分かりました。
西武園駅から久米川駅までの運賃は、たしかに150円です。↓
これを応用すると、新宿線東村山以東の各駅では精算額がちょっとお得になる駅があるかもしれません。
- 境界となる所沢駅基準でもなく、
- 手前に存在する東村山駅で下車できないきっぷでありながら、
- 特例として下車が認められている西武園駅基準で精算が行われる
という、ちょっと不思議な感覚になる運賃計算でした。
同様に、多摩湖駅からの精算額も少し安くなる場合があるかもしれません。
この界隈は、大回り乗車でも面白い制度があるので、組み合わせて何かできないかなと思ってしまいました。
2022年は「ついでにスタンプラリーしてくださいたま!」を同時開催
2022年の埼玉県民の日フリーきっぷでは、新たな試みとしてスタンプラリーが実施されました。
西武線・埼玉県内限定「埼玉県民の日 記念1日フリーきっぷ」をご購入のお客さまに埼玉県内の周遊をよりお楽しみいただくため、「ついでにスタンプラリーしてくださいたま!」を実施します。
西武秩父駅・飯能駅・所沢駅・本川越駅の各駅併設の施設内に設置したスタンプを当企画乗車券購入日当日中に集めると、スタンプ3個で50ポイント、スタンプ4個でさらに150ポイントの「SEIBU Smile POINT」を進呈します。
スタンプ設置箇所
西武秩父駅:改札横付近
飯能駅 :西武飯能ぺぺ 4階 ペペホール前付近
所沢駅 :グランエミオ所沢 2階 セントラルプラザイベントスペース(総合案内横)
本川越駅 :西武本川越ぺぺ 3階 鉄道模型店「ポポンデッタ」前付近
引用:https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20221031_saitamafree.pdf
西武秩父、飯能、所沢、本川越、全てのスタンプを集めることで、200ポイントの還元を受けられることが分かります。
埼玉県民の日フリー切符の発売額は480円ですので、ポイント分を差し引くと実質280円。
きっぷの値段が、おおよそ4割引きとなる太っ腹なサービスです。
早速、参加することにしてみましょう。
西武秩父の様子
最初に訪れたのは西武秩父駅。
こちらは、改札を出てすぐの場所にスタッフさんが待機していらっしゃいます。
こちらで、一つ目のスタンプを押してもらいましょう。
飯能の様子
西武秩父からは、各停に揺られて飯能駅へ移動しました。
飯能のスタンプ押印場所は、駅に隣接する「西武飯能ペペ」の4階にあります。
押印場所はこんな雰囲気で、意外にも列が出来ており、人気の様子でした。
2文字目の飯能の印影は「い」でした。
ここまでくると、残り2文字も、なんとなく予想がつきそうです。
所沢の様子
所沢にやってきました。
休日の所沢は一昔では考えられないほどの人出があり、毎度毎度、隔世の感があります。
所沢では改札階のイベントスペース付近に押印場所がありました。
こちらで、3か所を回りきったので、「SEIBU Smile POINT」が50ポイント付与されました。
(押印箇所でSEIBU PRINCE CLUB会員証を提示することでポイントが付与されます)
3文字目の所沢の印影は「た」でした。
お昼どきのグランエミオ内は大混雑でしたので、1番ホームの狭山そばで素早く栄養補給。
新宿線に乗り込み、本川越駅を目指します。
本川越の様子
最後の押印場所、本川越にやってきました。
本川越の押印場所は、西武本川越ペペ内の3階にあります。
アクセスは、2階改札からが便利です。
本川越2階改札からは、ペペの入り口に1直線でたどり着けます。
3階の鉄道模型店「ポポンデッタ」前が本川越の押印場所でした。
本川越の印影は、「ま」でした。
これにて、全てのスタンプを集め終えたので、「SEIBU Smile POINT」を150ポイント付与してもらいます。
スタッフさんからは「200ポイントは、20,000円のお買い物分のポイントなので、とてもお得ですよ」とお声がけいただきました。
あらためて、その太っ腹な施策に感謝した次第です。
「ついでにスタンプラリーしてくださいたま!」という遊び心のある名称からは、想像できないほどオトクであった今回のスタンプラリー。
どの箇所のスタッフさんも、非常に感じよく対応してくださり、楽しく各駅を回ることができました。
皆さま、お世話になりました、誠にありがとうございます。
西武線の埼玉県民の日フリーきっぷについてまとめてみた感想
西武線の埼玉県民の日フリーきっぷについて書きました。
- 西武線では、例年11月14日前後に「埼玉県民の日フリーきっぷ」を発売する
- 埼玉県内の各駅と、西武園、多摩湖駅で乗り降り自由となる
- 価格も500円前後となっており、秩父方面に出かける場合は元が取れる可能性が高い
- 乗り越しの際は精算機が使えて、境界駅で下車する必要はない
- 2022年はスタンプラリーで200ポイントの還元があった
ということが分かりました。
西武線では通年販売のフリーきっぷは取り扱いがありません。
そのため、季節やイベントごとに発行される、このような乗車券類は貴重な利用機会といえます。
オトクな切符で、ぜひ西武線沿線にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
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