2021年6月13日、西武40000系 #40155F の甲種輸送が新秋津から小手指間で運転されました。
記事内では、午後の池袋方5両の輸送シーンを紹介します。
西武鉄道の2021年度設備投資計画によると、40000系は3編成30両の増備が予定されています。
40155Fは2021年度1編成目の新車搬入となるので、残り2編成の甲種輸送が今後も実施されるものと見られます。
2021年度 鉄道事業設備投資計画[西武鉄道公式PDF]
40155Fと263Fが連結した回送電車
牽引用の #263F を先頭に、小手指を目指す甲種輸送列車。
この日はメットライフドームにてプロ野球の公式戦も開催されており、多くの臨時列車が走ることとなりました。
266号車と40655号車の連結面を臨みます。
40000系の午後の部の輸送では、先頭車同士が顔を突き合わせることはありません。
5両ずつに編成を切って輸送する関係から、このような珍しいシーンを眺めることが出来ます。
一定以上の世代の方には、切妻の401系との連結面を彷彿とさせるような姿かもしれません。
牽引車263F4両と、40000系5両の、変則9両編成。
前面の養生や、反射板は、新車搬入時ではおなじみの姿となります。
なお、参考までにですが、前面の養生なしで輸送されることもあります。
どのような違いがあるのかは、判断しかねるところです。
40000系は兵庫の川崎重工から4日かけて西武線へ輸送
西武40000系は兵庫の川崎重工で製造され、JR線を輸送されて西武線に到着します。
その行程は4日に区分けすることが出来るものであり、概ね以下の通りです。
- 1日目 川重→神戸タ(6号車~10号車)
- 2日目 川重→神戸タ(1号車~5号車)10両編成を組成して、神戸タ→静岡貨物
- 3日目 静岡貨物→横浜羽沢
- 4日目 横浜羽沢→新秋津 新秋津→小手指
西武線内においても、1日目・2日目と同様に、編成を5両ずつに分割して輸送を行います。
午前に1号車から5号車、午後に6号車から10号車、5両ずつの輸送を行います。
これにより、西武線内では都合2往復の甲種輸送が運転されることになります。
なお、40000系に限らず、牽引される編成が8両までの場合は分割は行いません。
新秋津から263Fを含む12両編成を組成し、一度の回送で小手指へ輸送されます。
西武40000系について
西武40000系はロングシートとクロスシートを切り替えられる車両として、2017年3月にデビューした西武鉄道の車両です。
池袋線系統では「S-TRAIN」、新宿線系統では「拝島ライナー」として、それぞれ座席指定列車に充当しています。
いずれの座席指定列車も、クロスシートで運行されています。
座席指定列車の運転時間以外などでは、ロングシートの一般列車として運転されています。
2019年度からは、ロングシート固定となる50番台の編成も登場しており、急行電車やFライナーなどの地下鉄直通運用で活躍する姿が見られます。
2021年6月現在の運用は以下の通りです。
40101F~40106F 6編成60両【ロング・クロス切り替え可能】
池袋線系統(S-TRAIN):40101F・40102F・40103F・40104F
新宿線系統(拝島ライナー):40105F・40106F
40151F~40154F 4編成40両【ロング固定】
池袋線系統:40151F~40154F
西武40000系甲種輸送日付一覧(西武線到着日)
40101F 2016/9/11
40102F 2016/11/13
40103F 2017/10/15
40104F 2017/11/12
40105F 2018/1/28
40106F 2018/2/18
40151F 2019/12/15
40152F 2020/1/26
40153F 2020/8/23
40154F 2020/11/1
40155F 2021/6/13
西武鉄道向け新型通勤車両80両を初受注[川崎重工公式リリース 2015/8/24]
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