西武鉄道は、2023年1月24日に、同社の前身である武蔵野鉄道の車両をモデルカラーにした「西武鉄道創立110周年記念トレイン」の運行を開始しました。
「西武鉄道創立110周年記念トレイン」は、車体が茶色塗装であることが特徴です。塗り替えられたのは黄色い塗装でおなじみの新2000系8両1編成。
記事前半では、同車の基本的な情報や時刻の調べ方を紹介しつつ、後半はニュースリリースから営業開始までの動きをまとめました。


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こんにちは。
西武専門の鉄道マニアです。
趣味:西武線の写真をブログにまとめること
西武線の茶色い電車「西武鉄道創立110周年記念トレイン」の概要

西武鉄道で走行する茶色の電車は「西武鉄道創立110周年記念トレイン」と名付けられており、池袋線系統で走行しています。

歩んできた110年の歴史を次の時代に。
この電車は、当社の前身である武蔵野鉄道の「デハ5560形」をイメージしています。
この「デハ5560形」は1928年に登場し、一部座席にクロスシートを導入するなど、翌年に開通した吾野駅への遠足や観光にも適した車両として、1959年まで活躍しました。
2022年、西武鉄道は開業110年を迎えました。
かつてご利用いただいたお客さまから、いまこの広告をご覧になっているお客さままで、ご利用いただいた一人ひとりのお客さまに感謝の気持ちをお伝えしたく、開業当時を彷彿とさせる往年の名車のカラーを再現しました。
これまでも、これからも、みなさまとともに。
ここからは、西武鉄道の茶色い電車の基本的な情報を、質問形式で紹介します。
- Q西武線の茶色い電車は、なんていう名前?
- A
「西武鉄道創立110周年記念トレイン」といいます。

- Qなぜ「西武鉄道創立110周年記念トレイン」は、茶色になったの?理由は?
- A
西武鉄道の前身である、武蔵野鉄道(デハ5560形)の塗装を復刻したため、茶色に塗装されています。
- Q「西武鉄道創立110周年記念トレイン」は何台走っているの?
- A
池袋線系統に1編成のみです。もともと黄色かった電車を塗り替えています。

- Q「西武鉄道創立110周年記念トレイン」は、どこを走っている?
- A
池袋線・豊島線・狭山線・西武秩父線などで走行しています。
- Q「西武鉄道創立110周年記念トレイン」は、いつまで走る?
- A
終了時期は明示されておらず、2023年1月24日から「当面の間」とされています。

- Q「西武鉄道創立110周年記念トレイン」を見てみたい、乗ってみたい!
- A
西武線アプリを利用することで、列車の走行位置を手軽に調べることが出来ます。
※車庫にいる場合など、運行されていない場合は表示されません。
- Q「西武鉄道創立110周年記念トレイン」の車内はどんな雰囲気なの?
- A
車内には特別な装飾はされておらず、一般の電車と同じ雰囲気です。

茶色い電車「西武鉄道創立110周年記念トレイン」の運行パターンは?
「西武鉄道創立110周年記念トレイン」の運航時刻は固定されておらず、日によって運行区間も異なります。
また、池袋線系統における新2000系電車(西武鉄道創立110周年トレイン)の運行は、主に2パターンに分けられますので紹介します。
1つ目のパターン:8両編成単独で「各停」運用

池袋から豊島園・所沢・飯能を往復する各停運用があります。
西武線の池袋駅に向かう各駅停車は、8両編成で運用されるので、新2000系(黄色い電車)や20000系(青帯の電車)、30000系(スマイルトレイン)がこれらの運用に入ります。
2つ目のパターン:2両編成を増結した10両編成で「急行」などの優等運用

池袋線系統には、8両と連結ができる2両の新2000系が、3編成配置されています。(2461F・2463F・2465F)
8両の新2000系は、これらの2両編成と連結して、10両で運用を行うこともあります。
2両の連結位置は、必ず下り方(飯能側)です。

黄色の2両と茶色の8両が連結して走行する様子は、「チョコバナナ」や「ポッキー」などと呼ばれており、鉄道ファンのみならず多くの注目を集めています。
茶色い電車「西武鉄道創立110周年記念トレイン」の時刻表は?
「西武鉄道創立110周年記念トレイン」の時刻表は、日によって異なります。
終日に渡っての運行だけではなく、朝や夜だけに運行する場合があります。また、点検などで終日車庫にいることもあります。
日ごとの運行ダイヤは公表されていません。そのため、「西武鉄道創立110周年記念トレイン」に出会えるかは、その日の運次第となります。
しかし、以下に紹介する方法によって、ある程度予測をすることが可能です。
西武線アプリで運行状況を調べる
西武線アプリは、電車の走行位置をリアルタイムで表示させることのできる非常に便利なアプリです。
運行される車両の種類もアプリの路線図上に表示されるので、はじめて西武線を訪れる方でも使いやすいアプリと言えるでしょう。
→(参考リンク)西武線アプリ
西武鉄道お客さまセンターに問い合わせる
西武鉄道お客さまセンターでは、各種ラッピング電車の時刻を把握しています。
電話口のオペレーターさんに「西武鉄道創立110周年記念トレイン」の時刻を教えてほしい旨を伝えることで、当日の運行を教えてくれます。
問い合わせの際は、「どこの駅」で「何時ころ」に見たいのかを、あらかじめ用意しておくとスムーズです。
鉄道ファン向け運用情報サイトから調べる
非公式の情報ながら、鉄道ファン向けの運用情報サイトというものがあります。
こちらのサイトを活用することで、手軽にその日の運行一覧を知ることが出来ます。

引用:西武池袋線運用情報

引用:西武池袋線運用情報

引用:西武池袋線運用情報
こちらの運用情報サイトを活用することで、当日の運行情報を把握することが出来ます。
西武鉄道創立110周年記念トレイン、リリースからの時系列
ここからは、公式Twitterなどの情報を元に、リリースからの時系列を追っていきます。
2023.1.19 ニュースリリース

1月19日に、ニュースリリースと公式Twitterによって、1月24日から「西武鉄道創立110周年記念トレイン」が運行されるとお知らせがありました。
2023.1.20 塗装前の様子
1月20日には、塗装される前のマスキングされた状態の車両の様子を公開。
車両の塗装は、飯能市にある武蔵丘車両検修場で行われています。
2023.1.21 車両銘板
1月21日は、側面に取り付けられている車号プレートと、塗装の一部が公開されました。
2023.1.22 妻面の一部
1月22日は、車両妻面と、組成前の車両の様子が公開されました。
光の当たり具合で、随分と色味が異なって見える印象を持ちます。
2023.1.23 編成先頭からの様子を公開&出場試運転

1月23日には、同車が武蔵丘を出場し、小手指までの試運転が行われました。
また、ツイートでも前面からの写真が公開されました。
2023.1.24 運行開始

出場翌日の2023年1月24日より、西武鉄道創立110周年記念トレインは運行を開始しました。
初運行は、所沢13時44分発の各駅停車池袋行き(5318レ)でした。

池袋到着後は、各停所沢行き(5325レ)として運行しました。

いったん小手指に引き上げたのち、再び所沢から運行に入りました。
所沢16時11分の各駅停車池袋行きで(5326レ)で、ふたたび池袋へ向かいます。

その塗装が非常に目を引く「西武鉄道創立110周年記念トレイン」ですが、車内は特に変わった様子はありませんでした。

所沢駅では、新宿線の黄色い新2000系と並ぶ様子も見られました。

新2000系の特徴でもある「銀のドア」も、そのままの状態でした。
茶色の西武線がNゲージで模型化
鉄道模型メーカーであるグリーンマックスより、西武鉄道創立110周年記念トレインの製品化が決定しました。
発売予定日は2023年6月としており、価格は税込み37,070円の予定です。
西武鉄道創立110周年記念トレインについてまとめてみた感想
西武鉄道創立110周年記念トレインについて書きました。
- 2023年1月24日より、西武鉄道創立110周年記念トレインが運行を開始した
- 茶色い塗装は、西武鉄道の前身である武蔵野鉄道デハ5560形の茶色塗装を復刻したもの
- デビュー前には公式Twitterで塗装の模様を公開しており、内外から注目が集まった
- 運行期間は、「当面の間」となっており、池袋線系統を中心に運用される
ということが分かりました。
ニュースリリースには「今後のイベント」が実施予定である旨が記載されていたので、こちらも楽しみにしたいところです。



