西武鉄道種別板【グッズ発売概要&現役当時の姿などを振り返る】

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西武鉄道は、101系低運車などで使用されていた種別板(しゅべつばん)のグッズを2024年3月23日より発売します。

記事前半では、グッズの概要を紹介します。

記事後半では、種別板が現役で使用されていた時代の写真や、イベントなどで使用された珍しい姿などを紹介します。

引用:https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20240314_syubetuban.pdf

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SSK
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こんにちは。
西武専門の鉄道マニアです。
趣味:西武線の写真をブログにまとめること

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西武鉄道の種別板グッズについて

西武鉄道種別板ケース入り
現役当時の種別板(2004.2.21)

西武鉄道では、2024年3月23日より種別板グッズを発売します。

発売されるグッズは以下の3種類です。

  • 種別板A4クリアファイル(3枚セット/バラ売り無し)
  • 種別板アクリルクリップ(3個セット/バラ売り無し)
  • 種別板トレーディングアクリルキーホルダー(バラ売り/10個セットの販売もあり)

グッズ発売は3月23日の「西武鉄道グッズ新商品販売会」(3月23日10時~15時:所沢駅南改札内)での先行販売のほか、西武鉄道オンラインショップで3月24日9時より取り扱いを開始します。

種別板A4クリアファイル3枚セット(3種)

引用:https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20240314_syubetuban.pdf

種別板のクリアファイルは、3枚が1セットになったパッケージでバラ売りはありません。

1セット990円(税込)で、「急行・ワンマンセット」「快速セット」「準急セット」の3種が用意されています。

西武鉄道社内では、業務の優先度を相手方に伝える際に「急行」や「準急」などの列車種別を用いる風習があり、その慣習にヒントを得て制作されたとのことです。

種別板A4クリアファイル3枚セット

990円(税込)

  • 急行・ワンマンセット(急行/通勤急行/ワンマン)
  • 快速セット(快速/通勤快速/快速急行)
  • 準急セット(準急/通勤準急/区間準急)

種別板アクリルクリップ3個セット(3種)

引用:https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20240314_syubetuban.pdf

種別板のアクリルクリップは、3個が1セットになったパッケージでバラ売りはありません。

1セット1,650円(税込)で、「急行・ワンマンセット」「快速セット」「準急セット」の3種が用意されています。

西武鉄道の乗務員さんには、仕業表に手作りの種別カードを付けている方がおり、それにヒントを得て制作されたとのことです。

種別板アクリルクリップ3個セット

1,650円(税込)

  • 急行・ワンマンセット(急行/通勤急行/ワンマン)
  • 快速セット(快速/通勤快速/快速急行)
  • 準急セット(準急/通勤準急/区間準急)

種別板トレーディングアクリルキーホルダー(全10種)

引用:https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20240314_syubetuban.pdf

種別板のトレーディングキーホルダーは、9種類とシークレット1種の、全10種が発売されます。

1つ770円(税込)で、購入時に中身が分からないブラインドパッケージ仕様での発売です。

未開封の10個入りボックスを購入することで、シークレットを含む全10種が揃うように箱詰めがされています。
※まれに揃わないこともあるようです。

種別板トレーディングアクリルキーホルダー

770円(税込)

  • 急行/通勤急行/快速急行/快速/通勤快速/準急/通勤準急/区間準急/ワンマン/シークレット

種別板キーホルダーのシークレット予想?

種別板キーホルダーにはシークレットが用意されていますが、シークレットに入る種別板の候補を2つ紹介します。

ひとつめが、「国分寺~一橋学園」です。

イベント時に撮影(2013.9.23)

西武多摩湖線では、2012年6月改正ダイヤまで、国分寺駅と一橋学園駅の間を往復する区間列車が運転されていました。(朝ラッシュのみ)

当時、西武鉄道で運行されていた401系電車では、この運行に必要な行き先表示幕を備えておらず種別板で行き先表示を行っていました。

ふたつめが、「回送」です。

西武鉄道の種別板「回送」
回送札をつけた101系低運車(2004.12.19)

101系低運車は、2004年12月まで本線系統の運行についていました。

本線運行から引退の際には、さよなら運転が行われ、専用のイベント列車が運転されています。

各駅に掲出されたさよなら運転のポスター

イベント列車の運転時、始発駅となる西武園駅までと、西武秩父から横瀬まで掲出されたのが「回送」です。

回送札は、通常時は行き先表示部分に掲出されますので、この回送札は2024年12月19日のイベント時のみに見られた姿です。

参考:通常の回送表示(2004.12.11)

現役当時の種別板の思い出を振り返る

種別板を提げた101系低運車準急田無行き
準急田無行きの215F(2004.1.10)

ここからは、現役当時の写真を交えて、西武の種別板の思い出を紹介します。

1980年から掲出の始まった西武の大型種別板は、赤電系列に始まり、401系・701系・801系などでも使用されました。

西武鉄道の種別板ワンマン
検査明け直後の225F(2004.1.25)

西武の種別板の、本線系統では最晩年となる2004年頃の思い出を紹介します。。

本線系統で種別板が使用されたのは、2004年12月が最後でした。

この頃、種別板を使用する101系低運車(旧101系)は、池袋線に193Fと197Fの4連2本。

新宿線に175Fと191Fの4連2本。

合計で4連4本16両の配置でした。

215F-281F(2004.2.1)

本線系統の101系低運車には「快速急行・通勤急行・急行、快速、通勤準急、準急」と、6枚の種別板が常設されていました。(区間準急は、2003年3月に廃止済み。)

西武鉄道の種別板「快速」
クハ1197の運転席内に見える種別板(2004.11.3)

折り返しの運行に備えて、次の運行の種別板を手前に用意しておく乗務員さんもいらっしゃいました。

また、通勤快速の種別板は、車両には常設されておらず、乗務所から当該仕業の乗務員さんが持ち込む形をとっていたようです。

215F-245F(2004.3.8)

新宿線系統では、最末期となる2003年から2004年にかけては、「急行」と「準急」以外の充当はありませんでした。

新宿線系統では、2004年3月の215F廃車で、本線系統の101系低運車は一旦消滅しています。

その後、2004年8月に175Fと191Fが池袋線より転属し、本線系統の新宿線101系低運車が復活する形となりました。

当時の新宿線系統の101系低運車は、ほとんど国分寺線の専用という印象があり、種別板を提げる姿は、あまり印象がありません。

20000系8連の投入により、池袋線系統より101系低運車の撤退は早かったと記憶しています。

西武鉄道の種別板「準急」

そのため、引退間際などに本線運用に充当する機会があった際は、よりその姿が際立ったように記憶しています。

175F-191F(2004.5.9)

池袋線系統では、新宿線より多くの101系低運車が残っていた印象です。

2004年初めの段階では、175F・191F・193F・197Fの4連4本が池袋線系統で運用に就いていました。

西武鉄道の種別板「通勤準急」
191F(2004.7.2)

その後、20157Fの池袋線投入に押し出される形で、2004年8月に175Fと191Fが新宿線へ転属。

池袋線系統の低運車も4連2本にまで数を減らすこととなりました。

西武鉄道の種別板「快速」
191F先頭の快速(2004.7.15)

池袋線系統では、普通から快速急行まで、満遍なく運用に就いていた印象があります。

当時の3ドア運用は、新101系と共通であったため、非常に多く用意されており、バリエーションが豊かでした。

西武鉄道の種別板「快速急行」(快急)
193F-197F復刻ツートン塗装の快急(2004.11.22)

2004年9月には、池袋線の193Fと197Fがツートン塗装を復刻。

往年の姿が、いま一度楽しめるとあって、沿線でカメラを構える日々が続きました。

西武鉄道の種別板「通勤準急」(通準)
ありがたいファンサービスも、種別板ならではの演出でした

LED表示が当たり前となった今では、なかなか出来ないこともありました。

ただただ、寛大な計らいに感謝するばかりです。

ワンマン札を掲出する225F(2005.11.1)

2004年12月に本線系統の101系低運車は引退し、残る種別板は支線系統の「ワンマン」のみとなりました。

当時は、多摩湖線萩山~西武遊園地(現:多摩湖)は車掌さん乗務のツーマン運転。

萩山駅では、種別板を取り付けたり、取り外したりする光景が見られました。(萩山~国分寺のみワンマン運転のため)

西武鉄道の種別板「ワンマン」
225F(2007.10.23)

2005年の時点では、多摩湖線には225F4連1本。

多摩川線には、217F・219F・221F・223Fの4連4本が在籍していました。

221F/223F(2007.12.16)

急行や準急などの掲出はもう見られることはありませんでしたが、ワンマンを掲示する101系低運車も見返してみると凛々しい格好です。

223F(2010.11.5)

最後まで残った種別板「ワンマン」も、多摩川線の101系引退に伴い見納めへ。

クハ1224(2010.11.8)

多摩川線に最後まで残った編成は223Fであり、2010年11月がラストランでした。

これをもって、西武鉄道での種別板の使用は終焉を迎えることとなります。

223F甲種へ向けての回送(2010.11.13終電後)

本線系統へ戻る際も、「ワンマン」を掲出する223F。

小手指到着まで、この姿で回送されたようです。

伊豆箱根鉄道における団臨では通勤快速風味の「送込回送」を掲出(2012.4.1)

さて、話題は変わって譲渡車の様子を紹介します。

西武から譲渡された701系列が各地で走行しており、種別板を模した札が取り付けられる姿が見られました。

こちらは、有志によるイベント列車運行の際、通勤快速風味の「送り込み回送」札です。

有志による団体列車運行の際には、このように窓に種別板が並べられたこともありました。

くめがわ電車図書館(2013.4.8)

くめがわ電車図書館においても、種別板の装飾が行われる機会があります。

きわめて不定期ではありますが、現役さながらの姿には痺れるものがあります。

くめがわ電車図書館開館50周年(2017.11.25)

更に、不定期なタイミングですが、電車図書館の夜間開館も行われ、各種灯火類が点灯する機会もありました。

三岐鉄道サイクルパスは西武時代のものを再利用?

三岐鉄道では、サイクルパスの札を掲示していますが、これは西武時代の種別板を使用しているものと思われます。

先に紹介した回送札のレプリカ(※有志主催による団臨の際に撮影)

また、先に紹介した2004年運行の回送札は、有志の方がレプリカを作成しており、イベント列車で披露されたこともありました。

有志主催のイベントにて撮影

80年改正まで使用されたミニ種別板も忘れてはいけません。

80年改正以降の種別板が、一部界隈で「大型種別板」と呼ばれるのは、それまでに使用された種別板が小型であったためです。

赤字に白文字の、小さな種別板は「急行」と「準急」の2種類が存在していました。

ミニ種別板の「急行」

キーホルダーのシークレットは、もしかしたらこちらの小型の種別板という可能性もあるかもしれません。

種別板のグッズ発売や当時の思い出についてまとめてみた感想

西武鉄道の種別板グッズ発売情報と、現役当時の思い出について書きました。

  • 2024年3月23日より西武鉄道は種別板のグッズを3種類発売する
  • 商品は、クリアファイル、アクリルクリップ、キーホルダーの3種
  • 実車の種別板は、本線系統では2004年12月まで、支線系統では2010年11月まで使用されていた


ということが分かりました。

個人的には、種別板にはとても思い入れがあるので、散財が進みそうです。

2000年前後の西武鉄道のグッズ展開に、今後とも期待しつつ、筆を擱きたいと思います。

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