西武鉄道のオンラインショップで運転台補助椅子(廃車車両中古部品)を買ってみた

2023年
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西武鉄道は、2023年11月8日より、西武鉄道オンラインショップにて廃車鉄道車両の中古部品販売を開始しました。

(これまでの中古部品販売は、車両基地などにおけるイベント開催時に限定。)

第一弾は、2000系車両で使われていた各種部品が販売されており、その中の「運転台補助椅子」を購入できたので紹介します。

新2000系の運転台に備え付けられていた補助椅子

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SSK
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こんにちは。
西武専門の鉄道マニアです。
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西武鉄道の廃車車両中古部品販売について

廃車車両の中古部品イメージ(2007.10.6撮影)

西武鉄道は、2023年11月8日(水)から、廃車となった電車の中古部品を「西武鉄道オンラインショップ」で販売開始しました。

中古部品の購入者に鉄道の魅力と歴史に親しんでもらうことを目的としており、「新しい物語を紡ぐお手伝い」をするとのこと。

今回の取り扱いアイテムには、西武鉄道2000系・新2000系車両の「銘板類」、「スイッチ類」、「メーターカバー」、「手すり」など、約100点です。

第一弾は廃車になった2000系車両の部品を中心に販売

廃車のために回送される2000系車両のイメージ(2015.11.12撮影)

第一弾として販売される中古部品は、主に2023年に廃車となった2000系や新2000系電車から取り外された部品が中心となっています。

長年見慣れた黄色い電車で使用されていた部品は人気も高く、販売開始後は売り切れが相次ぐ事態となりました。

第一弾として販売された中古部品一覧(約100商品)

イベントにおける部品販売会のイメージ(2006.10.1撮影)

2023年11月8日より販売された中古部品の一覧を以下に紹介します。

品名価格(税込)
つり革(丸型白色)1,100円
つり革(丸型黄色)1,100円
スイッチパネル・運転台内部ブレーカー用(30SW)11,000円
スイッチパネル・運転台用(本体)6,600円
スイッチパネル・運転台用(蓋のみ)3,300円
スイッチパネル・運転席背面用(カバーのみ)4,950円
スイッチ本体(ATS確認・需給電)3,300円
スイッチ本体(EBリセット)3,300円
スイッチ本体(MGリセット)3,300円
スイッチ本体(パンタ上)3,300円
スイッチ本体(起動試験SW)3,300円
スイッチ本体(電連開放)3,300円
メーターカバー(2057号車)16,500円
メーターカバー(2058号車)16,500円
メーターカバー(2061号車)16,500円
メーターカバー(2062号車)16,500円
メーターカバー(2403号車)16,500円
メーターカバー(2404号車)16,500円
メーターカバー(2405号車)16,500円
メーターカバー(2406号車)16,500円
メーターカバー(2505号車)16,500円
メーターカバー(2511号車)16,500円
メーターカバー(2612号車)16,500円
メーターカバー(2616号車)16,500円
乗務員室ロールカーテン5,500円
側面方向幕社内側蓋13,200円
台車中心ピン蓋(客車床面蓋)2,200円
妻面化粧板3,300円
妻面化粧板(2062号車使用)3,300円
妻面化粧板(2362号車使用)3,300円
妻面外妻部銘板「所沢車輛工場・昭和58年」27,500円
客車内非常通報器(SOS)8,800円
戸袋ガラス車内側5,500円
戸袋上広告枠6,600円
手すり4,400円
手すり(かぶりつき部)5,500円
手すり(ドアスイッチ上)4,400円
手すり(戸袋脇)4,400円
手すり(車掌台)4,400円
手歯止使用中5,500円
整風板調整棒4,400円
点検中札3,300円
絶縁操作棒(ディスコン棒)4,400円
網棚の網(大)5,500円
網棚の網(小)3,300円
西武鉄道社紋16,500円
貫通扉引手6,600円
車両内妻部銘板「2058」号車11,000円
車両内妻部銘板「2062」号車11,000円
車両内妻部銘板「2261」号車11,000円
車両内妻部銘板「2262」号車11,000円
車両内妻部銘板「2362」号車11,000円
車両内妻部銘板「2403」号車11,000円
車両内妻部銘板「危険品持込禁止」4,400円
車両内妻部銘板「所沢車両工場・平成2年」16,500円
車両内妻部銘板「所沢車両工場・昭和58年」22,000円
車両内妻部銘板「禁煙」4,400円
車両内妻部銘板「西武車両・2004年」16,500円
車両内妻面点検蓋「2057」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2061」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2157」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2158」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2161」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2162」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2257」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2258」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2261」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2262」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2357」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2358」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2361」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2362」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2505」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「2506」号車銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「所沢車両工場H1」銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「所沢車両工場H2」銘板付16,500円
車両内妻面点検蓋「東急車両S63」銘板付16,500円
車掌用ドアスイッチ6,600円
運転台方向切替器13,200円
運転台表示灯(10表示)5,500円
運転台表示灯(9表示)5,500円
運転台補助椅子8,800円
非常停車装置(車掌用)5,500円

多くの商品は、発売から数分で完売表示となっており、人気の高さがうかがえました。

西武鉄道の廃車車両部品イメージ

第一弾の中古部品販売で「運転台補助椅子」を購入してみた

引用:https://seiburailway-online.shop/item-detail/1507762

これらの部品の中で、興味深かったのが「運転台補助椅子」でした。

西武鉄道の「運転台補助椅子」とは

西武鉄道の運転台補助椅子は、2000系や新2000系などの乗務員室内に備え付けられているパイプ椅子です。

客室と乗務員室を仕切る貫通扉の乗務員室側に設置されており、客室側から見かける機会は少ない装備品となっています。

添乗の際や見習いさんが乗務をする際に利用しますが、近年ではあまり使用される場面を見かけない印象です。

西武鉄道中古部品「運転台補助椅子」の詳細

運転台補助椅子を購入し、自宅に配送されてきましたので、レビューを掲載します。

2023.11.8 西武鉄道オンラインショップにて購入

2023.11.9 西武鉄道オンラインショップより発送の通知

2023.11.10 ヤマト運輸で自宅に到着

商品代金8,800円+送料2,510円→総額11,310円

梱包はエアパッキング巻かれており、非常に丁寧でした。

正面の様子がこちら。

背もたれの部分には、商品管理用のバーコードが養生テープに重ねて貼付されていました。

反対側がこんな感じです。

運転台補助椅子のサイズと重量

西武鉄道の運転台補助椅子のサイズは、たたんだ状態で高さ97センチ、幅42センチです。

地面から座面までの高さは、おおむね54センチとなっており、ちょっと高めの仕様となっています。

腰掛ける座面のサイズは37センチ四方の正方形で、一般的なサイズです。

重量は、約4.8キログラムでした。

運転台補助椅子のシートモケットは客室のシートモケットと同じ素材

運転台補助椅子の座面は、新2000系の客室シートにも使われている素材が使用されています。

こちらの明るい赤茶色のシートには、見慣れた感じを覚える方も多いのではないでしょうか。

新2000系の客室内

クハ2058?運転台補助椅子の座面裏に貼付された意味深な養生テープ

運転台補助椅子の商品紹介ページには、当該の椅子が搭載されていた車両番号や編成番号の記載がありませんでした。

また、西武鉄道オンラインショップの注釈には、以下のように記されています。

※部品には番号が書かれた養生テープ、バーコードシールが貼ってある場合がございますが、商品管理上のもので、車両情報等とは関係ございません。

しかし、到着した座面の裏側には、意味深な養生テープが貼付されています。

養生テープの劣化具合からしても、ここ最近に貼付されたものとは思えない様相があります。

また、記載された数字は「58」と読み取れることができます。

商品紹介ページに注釈はありましたものの、以下の要素から、この運転台補助椅子は2057Fのクハ2058に備えられていたものと見て間違い無いでしょう。

  • 長年貼付されていたとみられる養生テープに「58」と記載がある。
  • 銘板やメーターカバーなどにクハ2058に関連する商品が出品されていた
  • 近年における運転台補助椅子を搭載するクハの廃車車両で、車両番号末尾が「58」の車両はクハ2058以外に存在しない

廃車前の2057Fの姿がこちら。

クハ2058を先頭にした快速急行電車から、貫通扉奥に補助椅子が少し見えています。

【普通の椅子と比較】運転台補助椅子に足置きステップが備わっている理由を考察

西武鉄道の運転台補助椅子は、地面から座面までの高さが少し高い仕様となっています。

自宅にある他の椅子と比べてみても、やはり少し座面が高い印象です。

自宅にあった椅子の座面高さは、概ね44センチ。

これであれば、いつもの感覚で座席に腰掛けることができます。

しかし、運転台補助椅子の地面から座面までの高さは約54センチとなっており、10センチほど高い仕様です。

そのまま座ると足が宙に浮くような格好となってしまいます。

そのため、これを補うためと見られるステップ(足置き)が取り付けられていました。

これは、添乗中において少しでも高さを稼ぎ、前方の見通しを良くするためといった類の理由がありそうです。

また、新2000系初期車や2000系では、車両前面の貫通扉が小さい車両が存在するため、これをクリアする意味合いもあったのかと勘繰ってしまいます。

どのような理由が正解なのか判別はできませんが、鉄道マニアはこういったことをアレコレ考えるのが好きなので問題ありません。

【まとめ】西武鉄道の廃車車両中古部品をオンラインショップで買ってみた感想

西武鉄道オンラインショップで廃車車両の運転台補助椅子を購入したのでレビューしてみました。

この記事をまとめると、こんな感じです。

  1. 西武鉄道オンラインショップでは、2023年11月8日水曜日から廃車車両の中古鉄道部品の取り扱いを開始した
  2. 取り扱うアイテムは、メーターカバーや銘板類など、2023年に廃車された2000系や新2000系の部品を中心に、約100点だった
  3. 運転台補助椅子を購入すると、2日後には配送されて梱包も丁寧であり、印象も上々だった

我が家には他の鉄道部品もありますが、このように普段使いできるような部品は初めてなので、購入できたことを非常に嬉しく思っています

また、商品について不明な点を問い合わせたのですが、西武鉄道オンラインショップさんからの返答も迅速で好印象でした

西武鉄道オンラインショップさんのホームページによると、今回の部品販売は「鉄道の魅力と歴史に親しみ、新たな物語を紡ぎ出す」ことを目的とされていました。

微力ながらそのお手伝いができればと思い、当記事を作成いたしました。

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