新車搬入と廃車回送まとめ「西武線の車両動向」2023年度

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西武鉄道で走行する2023年度の車両の動き(新車による車両増、廃車による車両減)を、この記事でまとめています。

2022年度の記事はこちらから。

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2023年度の西武線の動きについて

西武鉄道の設備投資計画によると、2023年度は新車として40000系4編成40両(40161F・40162F・40163F・40164F)が導入予定であると明らかになっています。

引用:https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20230511_2023setsubitoushi.pdf

2022年5月に明らかになった「サステナ車両」は、導入準備を進めていますと述べるにとどまっており、詳細は明らかになっていません。

→2023.9追記

サステナ車両の概要が発表され、東急9000系と小田急8000形が西武鉄道に譲渡されます。

2023年度中の譲渡はなく、2024年度以降の導入となる見込みです。

引用:https://ssl4.eir-parts.net/doc/9024/tdnet/2283287/00.pdf

一方、西武HDのIR資料では、具体的な両数に言及することはありませんでしたが「保有車両数の削減」という文言が見られます。

このことから、2023年度の車両の動きは「40000系4編成導入」「車両数削減」「サステナ車両は導入準備中」であることが分かります。

1227両 2023.4.1

前年度からの繰り越しで、2023年4月1日は「1227両」からのスタートです。

40両が減少した2022年度分は、こちらをご覧ください。

2000系の概況はこちら。

新2000系の概況はこちら。

1223両 2023.6.8 △4 2509F廃車

2509Fが先頭の6両編成、後ろは2403F(2013.9.27)

新宿線系統で運用された2509Fが横瀬へ回送されて廃車となりました。

2509Fは、多摩川線甲種輸送(2023.6.10~11)に伴う車両不足の影響で、廃車回送前日まで狭山線で代走運用に就いており、新宿線に戻ることなく廃車となりました。

2023年度の廃車1本目となっており、これにより新2000系4両編成の貫通扉小窓車は残り3編成となりました。

1233両 2023.7.1 +10 40161F甲種輸送

2073Fと顔を合わせた40161Fの甲種輸送

2023年度新車1本目となる40161Fが甲種輸送で小手指に到着しました。

日曜日に到着することの多い新車甲種ですが、今回は土曜日に西武線へ到着したことが特筆されます。

2023年度は10両編成4本の40000系(40161F・40162F・40163F・40164F)が製造予定となっており、早くも動きが出た形となりました。

これに押し出される形で、池袋線所属の6000系6104Fが新宿線へ移動しています。

1229両 2023.7.11 △4 2513F廃車

2513F先頭の西武新宿行きが、同じく小窓車の急行多摩湖行きとすれ違う(2022.4.2)

新宿線系統で走行していた新2000系4両編成の2513Fが横瀬へ回送されました。

2513Fは、2015年頃から2021年3月まで狭山線の運用に就くことが殆どでしたが、2021年2月の新101系ワンマン車狭山線投入以降は、新宿線で運用されました。

(ひと昔前の狭山線というと、2531F・2533F、2501F・2503F、そして2513Fという印象が強いものです)

2513Fの廃車により、貫通扉小窓編成は4編成までに減少しています。(2451F・2507F・2517F・2051F)

1239両 2023.7.23 +10 40162F甲種輸送

2023年度2本目の40000系が到着しました。

前回の40161Fは、珍しく土曜日に西武線着となりましたが、今回はいつも通りに日曜日の到着でした。

2023年度は40000系4本の製造を予定しており、年度内にはもう2本の40000系が製造される予定です。(40163F・40164F)

7月現在における2023年度の車両数増減は、20両の新車に8両の廃車となっており、昨年度末対比で+12両という状況です。

1237両 2023.8.14 △2 2077F6連化

2023.8.7に横瀬へ回送されていた池袋線の2077Fが、中間モハ(モハ2277/2278)を抜き取り、6連となって武蔵丘へ回送されました。

8連2077F:2077-2177-2178-2277-2278-2377-2378-2078

6連2077F:2077-2177-2178-2377-2378-2078

モハ2178とモハ2377の連結部

東急更新車の廃車は今までに前例がなく、中間車のみとはいえ、初の廃車が発生したことになります。

6連化された2077Fは自走で横瀬から武蔵丘を回送されており、今後の動向が注目されます。

※2023.10追記

6連化された2077Fは10月に武蔵丘を出場し、おもに国分寺線の運用についています。

気になるパンタグラフは、編成短縮前と変わらず、モハに1基ずつのままです。

このため、編成で2基のパンタを装備する出で立ちとなりました。

通常の6連モハにはパンタを2基備えており、編成で4基のパンタとなるため、差異が見られる形となりました。

見た目にも分かりやすい、新しい形態が誕生しています。

1231両 2023.10.5 △6 2031Fラストランツアー列車兼廃車回送

最後の1本となった6両編成の2000系2031Fが廃車となりました。

2031F引退に際しては3つのイベントが企画され催行されました。

これにより、残る2000系は2409F・2417F・2419Fの2両3編成6両のみとなりました。

\ 詳しい紹介はこちらの記事 /

1241両 2023.11.5 +10 40163F甲種輸送

2023年度3本目の40000系、40163Fが到着しました。

今回も日曜日に西武線到着となりましたが、兵庫を発つ日は1日早い11月1日水曜日でした。

祝日の絡みもあってか、横浜羽沢で通常1泊のところを2泊しており、日曜に到着するように帳尻を合わせています。

2023年度の40000系は4本導入予定であり、40163Fはその3本目。

年度内に、あともう1本の40000系40164Fが西武線へやってくる見込みです。

2023年11月現在、車両数は1241両となっており、4月と比べて14両の増加となっています。

\ 他の写真をこちらにも載せています /

1237両 2023.11.21 △4 2529F廃車

2529Fが先頭の急行西武新宿行き(2023.3.28)

新宿線系統で走行していた新2000系4両編成の2529Fが横瀬へ回送されました。

2023年11月時点で、製造年次の古い2507Fや2517Fが残る中の回送でした。

2529F以降に製造されている2531F~2545Fは、フルカラーLED化やシングルアームパンタグラフへの載せ替えなどを実施しているので、今後もしばらくは残存する可能性が高いものと思われます。

1247両 2023.11.26 +10 40164F甲種輸送

2023年度4本目の40000系、40164Fが到着しました。

2023年度の新車は40000系4編成が導入予定であり、今回の輸送で予定数に達した形となります。

2023年度の車両数は1,227両から始まっており、40164Fの到着をもってプラス20両の1,247両となりました。

\ 他の写真をこちらにも載せています /

1245両 2023.12.20 △2 2081F6連化

抜き取られた中間モハが横瀬車両基地にたたずむ(2023.12.20)

2023.12.13に横瀬へ回送されていた新宿線所属の2081Fが、中間モハ(モハ2281/2282)を抜き取り、6連となって武蔵丘へ回送されました。

8連2081F:2081-2181-2182-2281-2282-2381-2382-2082

6連2081F:2081-2181-2182-2381-2382-2082

武蔵丘車両検修場へ入場のため、6両編成で西武秩父線を走行する2081F
武蔵丘車両検修場へ入場のため、6両編成で西武秩父線を走行する2081F

東急更新車の6連化は、2023年8月に見られた2077Fにつづいて2例目となります。

1例目の2077Fは、10月に廃車となった2000系6両編成である2031Fの代替として、主に国分寺線で運用につく姿が見られます。

今回、あらたに編成を短縮した2081Fが登場したことにより、残る新2000系6両編成についても置き換えの可能性が出てきました。

1241両 2024.1.11 △4 4015F廃車

4015Fが先頭の急行池袋行き(2014.6.8)

西武池袋線と西武秩父線(飯能~西武秩父)で走行する4000系電車に、初の廃車が発生しました。

西武4000系電車は、1988年に登場した2扉のセミクロスシート車です。

足回りは廃車された101系低運車のものを流用しており、白色の車体にはライオンズカラー(青/赤/緑)の帯が巻いてあります。

飯能と西武秩父間を走行する4000系は、2024年度以降に導入されるサステナ車両での置き換えが計画されています。

しかし、この度の4015Fは、サステナ車両が導入されることを待たずに廃車となりました。

西武4000系は、4001Fから4023Fまでの4両12編成48両が活躍しています。(4009Fはレストラン列車”52席の至福”として運行)

4015Fの廃車発生により、4000系は11編成44両と、はじめて数を減らすことになりました。

1237両 2024.1.30 △6 2409F-2517F廃車

今回、廃車になった2409F(右)

新宿線系統で走行していた2000系2両編成の2409Fと、新2000系4両編成の2517Fが横瀬へ回送されました。

2409Fの廃車により、2000系は残り2両2編成(2417F・2419F)合計4両まで数を減らしています。

残存する2417Fと2419Fは、田無事故における廃車の補充で製造された編成です。

このことから、2409Fの廃車はオリジナルの2000系の完全消滅という捉え方もできます。

また、2517Fの廃車により、新2000系の貫通扉小窓編成は3編成までに減少しています。(2451F・2507F・2051F)

1231両 2024.2.21 △6 2045F廃車

廃車になった2045F先頭の急行電車、上り方は2533F(2008.4.26)

新宿線系統で走行していた新2000系6両編成の2045Fが横瀬へ回送されました。

新2000系6両編成の廃車は初。

8連から6連化された2081Fが国分寺線で運行を開始し、これの玉突きで廃車されています。

このため、同一形式である新2000系で新2000系を置き換える形となりました。

2045Fは、2008年3月に西武鉄道初のフルカラーLEDを搭載し、営業運行を行った編成。

(フルカラーLEDを搭載した30000系38101F~38103Fは、2008年1月から3月にかけて西武線に到着していたものの、営業開始は4月後半。)

1223両 2024.3.19 △8 2067F廃車

2024年3月16日ダイヤ改正当日の2067F、改正後の数日も走り続けた(2024.3.16)

新宿線系統で走行していた新2000系8両編成の2067Fが横瀬へ回送されました。

2067Fの廃車を持って、新2000系の廃車両数が100両の大台を越えて102両となりました。

新2000系の製造両数は、314両のため、全体の3割弱が姿を消したことになります。(残存率約68%)

2023年度は総車両数1227両からスタートしましたが、2067Fの廃車を持って1223両となりました。

1223両となったのは、2023年6月以来であり、西武鉄道全体の車両数が2023年度期初に比べて減少へ転じています。

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