【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却



2021年1月24日、ワンマン新101系245Fが、JR線八王子から新秋津を経由して小手指まで回送されました。
245Fは、前日に西武多摩川線へ向けた甲種輸送列車として小手指から発送されていましたが、折からの降雪予報の為か途中駅となるJR八王子駅で足止めされていました。

記事内では、西武多摩川線武蔵境駅へたどり着けなかった245Fの返却回送の様子や、甲種輸送が中止となった要因であろう複数の条件など、仮説を元に紹介します。

より詳しく西武線を知りたいあなたへのおすすめ

【書籍レビュー】季刊Jトレイン73号【E31形設計開発と運転の舞台裏】 | Rail Log

季刊Jトレイン73号(ジェイトレイン2019年4月号)を紹介します。E31形電気機関車の記事が20ページに渡り特集されており、「設計開発と運転の舞台裏」と称するように、西武時代の逸話が多く掲載されています。20年以上に渡り西武鉄道を趣味の対象としてきた私が、このブログをご覧のあなたに間違いなくオススメできる一冊です。E31形の設計から運転の裏話に至るまで、多くのエピソードが紹介されており、西武線におけるE31形現役時代を知る方にとっては、当時の記

【Kindle版レポ】鉄道車輛ガイド Vol.33 西武の黄色い3扉車【2021/1/6発売!】 | Rail Log

書籍、「鉄道車輛ガイド Vol.33 西武の黄色い3扉車」を紹介します。この本は以下のような方にオススメします。西武鉄道の電車に興味がある20代以上の方。過去の西武電車、とりわけ3ドアの電車の細かい形態差を知りたい方。「ブラックフェイスの憎いやつ」と聞いて懐かしくなる方。

【撮影地:小手指~西所沢】西武多摩川線甲種輸送【263F送り込み】

【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却
新秋津へ送り込まれる263F
【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却
263Fと30104Fのすれ違い

ワンマン新101系の245Fは、前日1/23に西武多摩川線武蔵境行きの甲種輸送列車として小手指を出発しました。
本来であれば、新秋津と八王子を経由して、1/23終電後にJR線の機関車で武蔵境へ輸送される段取りでした。

しかしながら、一晩が経過した1/24朝になっても、途中駅であるJR八王子駅構内に留まる245Fの姿がTwitter上では多数目撃されていました。

何らかの事情(後述します)で武蔵境へ向かうことが出来なかったようです。

その後に考えられる動きとしては…
  • 1/24の日中に武蔵境まで甲種輸送を実施し、予定通り車両交換を行う
  • 1/24終電後、昨日行われるはずだった手筈通りに「一日遅れ」として車両交換を行う
  • 今回の車両交換は一旦中止し、八王子に留まる245Fを西武線へ返却する など

これまでにはない予測のつかない状況です。
どのような動きとなるのか想像もつかない中でしたが、263Fが小手指を出発したことで答えが見えたような気がしました。

【撮影地:新秋津~所沢】西武多摩川線甲種輸送【263F+245F】

【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却
245Fと263Fの連結面
【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却
245Fの甲種輸送列車が3線区間を走行中
【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却
26時間ぶり?の西武線

結果的に、前日1/23に西武線から発送された245Fは、八王子からトンボ帰りで西武線に戻ってきました。
西武多摩川線武蔵境を着駅とした甲種輸送でしたが、途中駅で引き返して返却されるという非常に珍しいパターンです。

本来であれば、白糸台車両基地で整備が進められていた251Fが小手指を目指すところでした。

2日連続で西武線内を甲種輸送される245F。
前日には小手指から所沢間を日中に回送されるイレギュラーな動きを見せていましたが、2日連続で想像もしなかった動きを見せることとなりました。

【西武線内日中走行】245F西武多摩川線甲種輸送【その理由と仮説】 | Rail Log

ワンマン新101系の245Fが263Fの牽引によって小手指から新秋津へ回送されました。西武多摩川線向けの甲種輸送は、通例であれば「小手指から所沢」は深夜に運転されます。しかしながら、今回の輸送では小手指から所沢を日中に走行したことが特筆される点です。

【撮影地:所沢~西所沢】西武多摩川線甲種輸送【263F+245F】

【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却
所沢で小休止の後、小手指を目指す263Fと245F

1/24の八王子から小手指までの甲種輸送列車は順調に運行されました。
263Fと245Fは小手指車両基地へ入庫し、その日の動きを終えています。

前日に小手指を出発するも、出戻りで再び小手指に入庫することとなった245F。
この二日間の動きとしては、八王子までの道のりを単純に往復するだけになってしまいました。
何故このような事態となったのか、仮説を元に検証・解説します。

なぜ甲種輸送は中止となったのか?【西武多摩川線武蔵境行き245F】

明確な原因は明らかになっていませんが、おおまかな想像はすることが出来ます。
※あくまでも当ブログが独自に推定する仮説であることを申し添えておきます。

武蔵境を着発する甲種輸送の当日は、深夜から明け方にかけて雪予報が出ていた為

245Fが小手指を出発し武蔵境を目指した1/23深夜には、雪の予報が出されていました。

雪の影響 JR東日本 24日朝から普通列車の一部運転取りやめへ | NHKニュース

【NHK】関東甲信では24日にかけて雪が降る見通しとなっていることから、JR東日本は23 日夜から一部の特急電車の運休を決めたほか…

このため、JR東日本の公式Twitterでも以下のようなツイートが投稿されています。

ダイヤ乱れの懸念や、営業電車の間引き・運休が発表されました。
245Fの甲種輸送列車についても、以下のように考えられるのではないでしょうか。

  • 降雪の状況が見通せない中で八王子を発車し、武蔵境到着(AM1時過ぎ)から出発(AM3時過ぎ)までに運行基準以上の積雪状態となった場合、武蔵境で立ち往生するパターンが想定された。
  • 積雪の可能性が残る状況化では、安全な作業進行が難しいことが想定された。
  • 高尾ローカルの間引きや、特急電車の運休も発表される中、見通しが明らかではない甲種輸送列車の運転で、更なる混乱を招くことが想定された。


245Fの甲種輸送列車は、1/23の午後までに小手指から八王子の輸送を終えていますが、その先の区間については運休となりました。
所定であれば1/23終電後まで八王子で待機し、武蔵境を目指します。

武蔵境では245Fを切り離し、新たに小手指へ向かう251FをJRの機関車に付け替えます。
その後、切り離された245Fは自走で1/24未明の白糸台へ。
251Fは1/24未明までに八王子へ輸送され、日中には新秋津を経由して小手指を目指す段取りでした。

降雪はないことが判明した後も、武蔵境に着発する甲種輸送が運転されなかった理由は?

  • 日中帯に、西武多摩川線白糸台を発着する回送電車の送り込みが困難であるため

明けて1/24、予報されていたような降雪はありませんでした。
しかし、多摩川線の甲種輸送は八王子でその歩みを止めたままでした。

なお、単線の西武多摩川線では、上下列車の交換を新小金井駅と白糸台駅のみで行います。
ダイヤ構成上、日中帯に甲種輸送用の武蔵境行き回送電車を差し込める余地がありません。
このような車両運用上の理由も勿論ですが、新たなダイヤの用意、西武・JR間での作業打ち合わせ、JR貨物への手配等…これらを鑑みると運休という選択肢が最適解であることは、おおまかに想像ができるものです。

輸送を1日順延せず中止となり、245Fが八王子から小手指へ引き返した理由は?

  • 八王子から武蔵境までの往路分を輸送する以外にも、多くの車両運用が複数の日に跨って組まれていたため
  • 1/24朝に降雪がないことは判明したが、輸送の段取りを即日で仕切りなおすことは現実的ではなかったため

真の理由を知る術はありませんが、1/23終電後から1/24明け方にかけての甲種輸送は運休となりました。
運休となった運転分を以下に記します。

小手指発白糸台行きの245F(八王子まで運転済み)
  • 八王子→武蔵境(JR機関車による牽引)
  • 武蔵境→白糸台(自走)

白糸台発小手指行きの251F
  • 白糸台→武蔵境(自走)
  • 武蔵境→八王子(JR機関車による牽引)
  • 八王子→新秋津(JR機関車による牽引)
  • 新秋津→小手指(263Fによる牽引)

このうち、下線部の八王子から新秋津と、新秋津から小手指については厳密には運休ではなく、八王子に留まる245Fを西武線に返却するために運転されています。

  • 深夜の運転分を丸ごと運休したことで、251Fを新秋津(小手指)へ輸送する1/24日中のスジも余剰となりました。
  • 八王子で一晩を明かした245Fは、このスジを用いて小手指へ返却されました。




本来、小手指へ向かうはずだった白糸台車両基地の251Fは?

  • 甲種輸送用の準備を済ませたまま、白糸台車両基地での留置が続いています。

西武多摩川線では所属4編成の内、一日の運用で3編成を必要とします。
甲種輸送用の装備をまとった251Fは営業運用に就くことが出来ません。

再び甲種輸送が設定され、245Fが輸送されるまでは予備なしの状態が続くかもしれません。



実施される予定だった245Fと251Fの車両交換は、いつ実施されるか

  • 1週間後の1/30と1/31に行う可能性があるのではないでしょうか。

西武多摩川線の甲種輸送は、基本的にはすべて土休日ダイヤで運行スケジュールが組まれています。
このため、新たな運行計画を作成せずに、今回の輸送を1週間後に丸ごとやり直すことが簡便な方法ではないでしょうか。

諸々の条件が異なるのは勿論ですが、「土日に輸送する」ことは変わらないものと予想します。

※当ブログ内に掲載した内容は、一個人が運営する当ブログオリジナルの仮説を元に著者本人の感想や解釈を解説したものです。
掲載された内容は公式のものではありません。

【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却の動画

まとめ:【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却

  • 2021年1月24日、245Fの甲種輸送列車が八王子から小手指で運転された
  • 折からの降雪予報の為か、西武多摩川線の車両交換は往路の八王子まで運転されたのちに中止となった
  • 八王子まで運転された245Fの甲種輸送列車は、武蔵境へ向かわずに小手指へ返却された

より詳しく西武線を知りたいあなたへ

Kindleの無料体験で鉄道雑誌が読み放題です

30日間無料で体験できるKindle Unlimitedでは、鉄道に関する書籍も読み放題でした。

鉄道車輛ガイド Vol.33 西武の黄色い3扉車

西武3ドアの歴史が濃縮された書籍です。巻末の資料も非常に見やすく構成されています。

【Kindle版レポ】鉄道車輛ガイド Vol.33 西武の黄色い3扉車【2021/1/6発売!】 | Rail Log

書籍、「鉄道車輛ガイド Vol.33 西武の黄色い3扉車」を紹介します。この本は以下のような方にオススメします。西武鉄道の電車に興味がある20代以上の方。過去の西武電車、とりわけ3ドアの電車の細かい形態差を知りたい方。「ブラックフェイスの憎いやつ」と聞いて懐かしくなる方。

季刊Jトレイン73号【E31形設計開発と運転の舞台裏】

E31形のハンドルを握られた西武OBの方々の当時の話を覗き見ることが出来ます。

【書籍レビュー】季刊Jトレイン73号【E31形設計開発と運転の舞台裏】 | Rail Log

季刊Jトレイン73号(ジェイトレイン2019年4月号)を紹介します。E31形電気機関車の記事が20ページに渡り特集されており、「設計開発と運転の舞台裏」と称するように、西武時代の逸話が多く掲載されています。20年以上に渡り西武鉄道を趣味の対象としてきた私が、このブログをご覧のあなたに間違いなくオススメできる一冊です。E31形の設計から運転の裏話に至るまで、多くのエピソードが紹介されており、西武線におけるE31形現役時代を知る方にとっては、当時の記

この記事を書いた人

SSK
SSK【西武線に対する趣味的理解が深まるブログをお届けします】
34歳の電車好き。
西武線の撮り鉄歴は20年以上。東京生まれの埼玉県民。(西武沿線から離れられません)
なぜか既婚者、二児の父です。鉄道会社とバス会社で勤務経験アリ。ホームページ・ブログ運営は15年以上。西武線で団臨を走らせたことがあります。
詳細なプロフィールはこちら

Kindle Unlimitedの無料体験で鉄道雑誌が読み放題でした

Kindle Unlimitedは電子書籍のサブスクサービスですが、本登録の前にお試し期間を楽しむことが出来ます。
(Amazonアカウントですぐに登録可能)
西武の黄色い3扉車も、「Kindle Unlimited」の読み放題対象タイトルです。

「【多摩川線甲種中止】西武新101系245F八王子から小手指へ返却」への3件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。