西武鉄道の回数券には種類があったみたいだから調べてみたい
回数券はいつまで売っていて、いつまで使えたのかな?
この記事では、↑このような西武線の回数券についての疑問を解決する情報を載せています。
おおむね以下のような内容をまとめました。
回数券が発売を終了するまでの時系列
西武線の回数券の種類と、その概要
実際に券売機で回数券を購入した際のレポート
↓この記事を書いた人
こんにちは。
西武専門の鉄道マニアです。
趣味:西武線の写真をブログにまとめること
回数券の代わりとなる乗車ポイントは「リピートプラス」です。
西武線の回数券が発売終了になるまでの時系列
西武線の回数券が発売終了となるまでの時系列を、見出しごとにまとめてみました。
※回数券のほぼ代替となる、乗車ポイント「リピートプラス」の時系列も併せて紹介します。
2022.12.6 乗車ポイント「リピートプラス」開始と回数券終売のお知らせ
西武鉄道では、2022年7月から2つの乗車ポイントサービスを開始しました。
これは、西武線に特定条件下で乗車すると、グループ内各施設で利用できる西武スマイルポイント(SEIBU Smile POINT)を貯められるサービスです。
2023年4月からは、3つ目の乗車ポイントサービスである「リピートプラス」のサービスを開始しました。
西武の乗車ポイントサービス(2022.7~2023.3)
- オフピークプラス
- おでかけプラス
西武の乗車ポイントサービス(2023.4~)
- オフピークプラス
- おでかけプラス
- リピートプラス
リピートプラスは、同一運賃区間を複数回利用することでポイント還元を受けられるサービスです。
また、リピートプラスのリリースには、回数券の発売終了についても記載がされていました。
この時点における回数券の発売終了は、後日に詳細を知らせるという書き方に留められていました。
2022.12.16 回数券発売終了を正式にお知らせ
リピートプラスのリリースより10日後、回数券の発売終了について単体でリリースが行われました。
このリリースには、ダイヤ改正前日である2023年3月17日で回数券の発売を終了する旨が記載されていました。
2023年3月17日で発売を終了する西武の回数券
- 普通回数乗車券
- 時差回数乗車券
- 土・休日割引回数乗車券
- 通学用割引回数乗車券
2023.3.17 回数券発売終了
年が明けた2023年1月以降は、各駅に回数乗車券発売終了のお知らせが掲出されました。
2023.4.1 乗車ポイント「リピートプラス」サービス開始
リピートプラスのサービス開始については、2023年3月16日に詳細がリリースされました。
リピートプラスは、利用回数に応じて最大12%のポイント還元を行うサービスです。
2023.6.16 回数券の有効期間満了
西武の回数券は、2023年3月17日に発売を終了したため、最長の有効期間は3か月後の2023年6月16日までとなります。
このため、2023年6月17日以降に利用できる西武線の回数券は存在しないことになります。
2023年3月発売終了時における回数券の種類
2023年3月発売終了時における回数券の概要を紹介します。
普通回数乗車券
大人・小児用
利用条件:通年・終日
枚数:11枚
運賃:普通運賃の10倍
時差回数乗車券
大人用のみ
利用条件:平日の10時から16時と、土・休日と12/30~1/3の終日
枚数:12枚
運賃:普通運賃の10倍
土・休日割引回数乗車券
大人用のみ
利用条件:土・休日と12/30~1/3の終日
枚数:14枚
運賃:普通運賃の10倍
障がい者割引回数乗車券(2023.3以降も発売継続)
大人:介助者あり→本人5割引、介護者5割引き
小児:介助者あり→本人小児運賃の5割引き、介護者5割引き
幼児:介護者あり→本人乗車券不要、介護者5割引き
2023年3月で発売を終了した回数券の一覧表
名称 | 区分 | 利用条件 | 枚数 | 運賃 |
普通回数乗車券 | 大人・小児 | 通年・終日 | 11 | 普通運賃の10倍 |
時差回数乗車券 | 大人のみ | 平日の10時から16時と、 土・休日と12/30~1/3の終日 | 12 | 普通運賃の10倍 |
土・休日割引回数乗車券 | 大人のみ | 土・休日と12/30~1/3の終日 | 14 | 普通運賃の10倍 |
- うりば
券売機または駅の窓口(一部を除く) - 発売日
発売当日から有効となる回数券を発売 - 有効期間
いずれも発売日から3カ月
西武線の券売機で実際に回数券を買ってみた
回数券の発売が終了となる2023年3月17日に、回数券を購入してみましたのでレポートします。
券売機画面で見る西武線の回数券の買い方
西武線の駅にある券売機では、中央付近に「回数券」ボタンが配置されていました。
回数券ボタンを押下すると、
- 普通回数券
- 時差回数券
- 土休日回数券
を選択できるようになります。
それぞれ、正式名称は「普通回数乗車券」「時差回数乗車券」「土・休日割引回数乗車券」ですが、略称で表記されています。
その次は、金額を選択できる画面に遷移します。
任意の金額を押下することで、駅選択の画面に遷移します。
画像の場合では、1,800円を押下したところ、1,800円の回数券を利用できる駅が一覧で表示されます。
しばしば国分寺に出る機会があるので、国分寺を選択しました。
11という枚数表記も、以後はなかなか見られなくなることでしょう。
気の迷いで、時差回数券も買ってみました。
はじめて買ったのですが、本当に12枚発券されました。
非常にお得なきっぷであるのは、今さら説明するまでもありません。
西武線の回数券袋は券売機横に常備してあった
今では、なかなか見かけなくなった回数券袋。
西武線では、券売機の横に常備されていました。
西武線の回数券は、いわゆるエド券とよばれる小さなきっぷタイプなので、回数券袋も小さめです。
券売機横に設置されたプラケースは、撤去でしょうか。
もし、そのまま残るようであれば、謎の構造物として後世に語り継がれるのかもしれません。
西武鉄道の回数券袋は、非常にシンプルなデザイン。
しかし、裏面には詳しい回数券の詳細が記載されています。
券売機で購入した西武線の普通回数券と時差回数券
購入した回数券を、机の上に広げてみました。
非常に壮観ですが、使いきれるか甚だ疑問です。
久米川から国分寺は、経由が小平・一橋となっています。
この界隈、路線が入り組んでおり、運賃計算を行う最短ルートは新宿線→拝島線→多摩湖線のルートとなります。
これは「旅客営業規則第70条」という難しい何かが関係しています、詳しくはこちらで紹介しています。
JRの大都市近郊区間の回数券も似たような仕様となっていますが、こちらはマルス端末で発券の際に窓口係員が「経路補正*」を押下して任意のルートを選択できる機能があったと記憶しています。
はたして西武線でも、JRの経路補正に該当する機能は存在したのか、定かでありません。
回数券の領収書は、こちらの通りです。
取引内容は、どちらも回数券となっており、回数券の種類までは記載されないようです。
インボイスの登録番号が記載されているのが、時流だと感じます。
思い起こせば10年ほど前、出勤の際に久米川⇔国分寺の回数券を利用していた時期がありました。
久々に回数券を手にしてみると、当時の記憶が蘇るとともに、時代の移ろいを感じてしまいます。
せっかくなので、回数券袋に回数券を入れてみます。
こんな感じで、しばらくは回数券を使ってみようと思います。
まとめ:西武線の回数券について
西武線の回数券について書いてみました。
- 2022年3月17日を持って西武線の回数券は発売を終了した
- 発券済みの回数券は、有効期間までは今まで通り利用することが出来る
- 障がい者割引回数券は発売を継続する
ということが分かりました。
ちなみに、回数券のボタンは、3月18日以降は画面に表示されなくなっていました。
回数券の後任は、乗車ポイント「リピートプラス」です。