- 2007Fが2022年4月に引退することが発表されました
- 4月下旬には2つのツアーが設定され、その内の1つは事実上の廃車回送と言えそうな内容です
- 実は、西武鉄道では過去にもこのような列車を運行をしたことがありましたので紹介します
西武鉄道2000系は、1977年に登場した新宿線用の4ドア車両。所沢車両工場で122両が製造されました。
2015年からは廃車が開始され、4本あった8両編成も今では1本に減少。
最後の8両編成として活躍が続く2007編成は、行き先表示器も幕式のものを装備しており、ファンからの人気が非常に高い編成です。
2022年4月引退!西武2000系2007編成引退ツアー列車の概要
2022年3月15日、西武鉄道ホームページと、西武鉄道イベント情報(@seibu_event)において、2007F引退についてお知らせがありました。
2007Fの動きを時系列でまとめると、下記のとおりです。
- 2022/3/29(火)より 2007Fにヘッドマークと車体側面ステッカーを掲出
- 2022/4/24(日) 芦ヶ久保と拝島などに入線する親子限定のツアー列車運転
- 2022/4/26(火) 新所沢から横瀬行きのツアー列車運転
【参考リンク】新宿線で活躍した2007編成引退に向けてツアーを2運行開催!
ありがとう2007F乗車ツアー!池袋から芦ヶ久保・そして拝島行!?親子で一日満喫旅
2022年4月24日、池袋から芦ヶ久保へ2007Fで向かい、正丸トンネル内では車内の室内灯を消灯する体験が出来ます。再度2007Fに乗車して芦ヶ久保からは拝島へ向かい、最終的に西武新宿へ向かうツアー列車となります。
記念乗車証・鉄道グッズなどの特典と、昼食、西武線1日フリーきっぷ付き。
最大募集人員52組、最大208名(1組あたり2~4名)
旅行代金は20,000円~26,000円
【西武トラベル申し込みページ】ありがとう2007F乗車ツアー! 池袋から芦ヶ久保・そして拝島行⁉親子で一日満喫旅
※このブログは参考リンクを紹介するもので、旅行申込を募る告知物ではありません。
さようなら2007F!ラストラン乗車ツアー to 横瀬車両基地
2022年4月26日、新所沢から2007Fに乗車して横瀬へ向かい、横瀬車両基地内では参加者限定イベントを体験出来ます。(2007編成の撮影、運転台見学、車体寄せ書き、つり革プレゼントなど)
乗車記念品、西武線1日フリーきっぷ付き。
最大募集人員67名
旅行代金は1名25,000円
【西武トラベル申し込みページ】さようなら2007F!ラストラン乗車ツアー to 横瀬車両基地
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過去にもあった、西武鉄道の廃車回送 兼 イベント列車
2022年4月26日に催行されるツアー列車については、横瀬到着後の参加者限定イベントで「車体寄せ書き」という記載もあることから、廃車回送を兼ねたものと推測されます。
※西武線の電車の廃車解体は、2003年以降は横瀬車両基地で行っています。
廃車回送を兼ねたイベント列車ということで、過去の似たような例を3つ紹介します。
2004/12/19 193Fと197Fによるイベント列車
2004年12月、最後まで残った本線用の101系低運転台車(193F・197F)がツアー専用列車として西武園から西武秩父まで運転されています。
西武秩父から横瀬を回送されたのちは、その場で方向幕が抜かれる姿も見られ、全車両が解体されました。
2005/10/2 227Fによるイベント列車
2005年10月、横瀬車両基地でトレインフェスティバルが開催。臨時の飯能始発横瀬行きとして新101系の227Fが運転されました。
横瀬到着後の227Fは再び本線を走ることはなく、全車両が解体されています。
この時点での新101系廃車は、2連の289Fと293Fが上信電鉄へ譲渡されたのみ。
4連、及び、解体を伴う廃車は、この227Fが新101系初となりました。
2013/10/6 3003Fによるイベント列車
こちらも横瀬で行われるトレインフェスティバルのアクセス列車として、池袋発快速急行横瀬行きが3003Fで運転されています。
227Fと同様に、3003Fも横瀬で全車両が廃車解体されています。
2007Fの引退ツアーや過去の廃車回送についてまとめてみた感想
西武2000系の引退ツアーと、過去の廃車回送について書きました。
- 2022年4月に西武2000系の2007Fは引退する
- 2つのツアー列車が運転され、横瀬に向かう廃車回送もツアーとして運転される
- 過去には、101系や3000系でも廃車回送を兼ねたイベント列車が運転されていた
ということが分かりました。
西武鉄道では2022年1月にも2007Fを使用したツアー列車を運転しており、この時のツアー列車の評判は賛否両論。
これは、ツアー内容が「乗車目的」なのか「撮影目的」なのか、どちらか一方に絞り切れなかったことも要因であるように見受けられました。
2回目となるこの度のツアーでは、客層を振り分けたような構成となっているので、どのような変化が見られるのか注目されます。
【2000系を詳しく書いた記事はこちら】
西武2000系2007Fが撮影会ツアーの目玉として注目される理由
西武鉄道の2000系電車の紹介と、その歴史を振り返る