西武2000系2007Fが撮影会ツアーの目玉として注目される理由

西武線撮り鉄レポ

2022年1月22日土曜日、西武2000系2007Fによる鉄道ファン向けの撮影会ツアーが催行されます。

2022年1月22日(土)2007編成を使用したツアー「旧2000系最後の8両編成2007Fで行く!南入曽車両基地とヒ・ミ・ツの撮影会場!」を開催します(西武鉄道公式PDF)


これは、西武2000系電車の2007編成(2007F)を使用した貸切電車を新宿線、及び、池袋線で臨時に運転し、参加者向けの撮影会やトークショーなどのイベントを行うというものです。

【1/23追記】運転後のフォトレポートは↑こちらです。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
ツアーの目玉として抜擢された西武2000系2007F

今回のイベントは、昨今の他社で見られるファン向けイベントの西武版第一弾と言えるような内容であり、今後の試金石となるものと思われます。

新型コロナウイルス蔓延による状況下に加えて鉄道ファンに対する様々な報道も散見されるなど、西武鉄道・西武トラベル社内においても催行の決断に至るまで色々な葛藤もあったのではないでしょうか。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
2022年現在、2000系電車の中で一番若い番号を有するのは西武新宿方先頭車の2007号車

当記事では、なぜ今2007Fが注目されるのかを解説し、当イベントの理解が少しでも深まるような内容を紹介してまいります。


  • イベントに参加される方においては勿論のこと、普段はあまり西武に興味の無い方にも分かるように、なるべくかみ砕いた内容にしたつもりです。

西武2000系2007Fは、なぜ注目されているのか?

早速、今回の撮影会ツアーに使用される西武2000系2007Fについて、その人気の理由を解説します。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
今回のツアーに使用する2007編成

なぜ西武2000系2007Fは鉄道ファンの間から人気なのか

西武2000系の2007Fは今では大人気の編成となりましたが、以前から人気の編成だったかというと、実はそうではありませんでした。


  • この編成が人気化したのは、いくつかの歴史と取り巻く環境など複数の要因が重なった結果であり、主に以下の要因が重なったことによります。


  • 3色LEDから幕式の行き先表示に戻されたこと
    (幕式の行き先表示を装備することで昔の見た目に近づくことでファンからは歓迎された。
    また、西武の3色LEDは写真に撮影しづらいため敬遠される傾向があった。)
  • 8両編成2000系は4編成在籍していたが、2007Fの1編成のみが幕に戻されたこと
    (長編成で、とりわけ幕表示はマニアに好かれる傾向がある)
  • 2000系の6両・8両グループの中でも、最後の幕車となったこと
    (早々に廃車されるどころか、最後まで幕車が生き残ったことが評されている)

撮り鉄には不評だった西武の3色LED車

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
3色LEDの表示器はシャッター速度1/125以下でないと綺麗に写し止められない(2007F・2005/11/10)

今では残り少なくなった3色LED表示器を搭載する西武電車ですが、これはシャッター速度を1/125以下に設定しないと表示が水平に切れたように写るため、鉄道撮影を趣味とする撮り鉄からは評判がよくありませんでした。


  • 2014年9月頃からは2000系のフルカラーLED化も進みましたが一部の6両編成と2両編成に留まるのみで、2007Fを含む8両編成の2000系に施工されることはありませんでした。

西武のフルカラーLEDは1/400以下であれば綺麗に撮影することが出来るので、比較的撮影をしやすくなります。
※40000系除く



このような中、2007Fが人気編成となる転機が訪れたのは2016年1月でした。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
幕式の表示器に戻された2007F

これまで3色LEDを搭載していた2007Fが、突如として「方向幕」の表示器を搭載して営業運行に就いたのです。
これには西武ファン界隈も随分とザワついた記憶があります。
(→2016年1月のツイート検索「2007F」

行き先表示器については、【幕→3色LED→フルカラー】と順当に設備を新しくしていくのは納得できるものですが、【幕→3色→幕】と、いわば退化してしまうものは、あまり前例がありません。
(2403F、2009Fや、近年の2401Fなどで前例はありましたが、さておき)

幕式の行き先表示器はシャッター速度をどれだけ高速にしても表示が切れないので、撮り鉄からの評判も上々です。

過日の姿を懐かしめる幕式の表示器の復活、これを機に2007Fの人気は加速することとなりました。

2000系8両編成4本中、唯一の幕車が2007F

2007Fの「幕化」が、他の8両編成(2001F・2003F・2005F)に及ぶかと言えば、そういうわけでもなく、他の3本については3色LEDを搭載したままでした。

2007Fの方向幕化の翌年2017年1月には、2005Fが8両編成はじめての廃車編成として横瀬へ回送されています。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
覗き窓からは本来の役目通りに幕が見える2007F

同様に、2001Fと2003Fについても幕に戻されることは無く、2021年10月までに廃車されています。

廃車を予定している編成には、わざと古い機材を装備させることもありますが、2007Fについてはこれに該当しなかったようです。

元々、西武の3色LEDは劣化が著しい個体も多く、表示抜けにより文字が欠損するなど、見劣りする部分もありました。

【参考】3色LEDは劣化する個体がしばしば見られた(画像は20000系のもの)

このため、物理的に破断するリスクはあるにせよ、「幕式」に戻すことが効率的だったのかもしれません。
2007Fが幕に戻された2016年1月には、既に6両編成2000系の廃車が進んでおり、廃車発生品の「幕」の在庫は潤沢にあったことも容易に想像が出来ます。

次々と姿を消す2000系、最後の8両編成になったのが2007F

2007Fが幕に戻された当時は、「幕車の2000系」という括りで見れば、6両編成においても活躍が続いていました。

しかし2017年3月の2015F廃車回送を持って6連幕車も消滅します。
これによって2007Fと2連の2403Fを除き、2000系はLEDの車両が残るのみとなってしまいました。

気付くと2007Fは、早々に廃車されるかと思いきや最後まで残った8両編成であり、撮影しやすく過日の姿を思い起こさせる幕式表示を備えるという、間違いなく人気の出る編成となっていたのです。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
2007Fクハ2007の運転席付近
西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
クハ2007の室内

人気のある編成故に施されたラッピングか?ファンからは悲喜こもごも

なお、幕に戻されてから約1年後の2017年3月には、2007Fに車体広告をラッピングすることとなりました。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
ラッピングが施された2007F

2017年3月18日(土)から「西武鉄道×台湾鉄路管理局 協定締結記念電車」運行開始!LAIMO が日本と台湾の観光地を紹介します!!(西武鉄道公式PDF)

リリースに記載されるイメージイラストは新2000系でしたが、ふたを開けてみれば2007Fにラッピングとのことで、黄色一色の姿はしばらく見納めとなりました。

このラッピングは約2年間ほど継続し、2019年4月にラッピングを解除しています。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
桜の武蔵関を走る2007Fライモラッピング電車(2018/3/25)

そして…ライモラッピング解除の半年後には、再び装飾が施されます。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
今度はヘッドマークが貼付された2007F

2019年10月5日(土)から南入曽車両基地開設50周年記念ヘッドマーク付電車運転を開始します!(西武鉄道公式PDF)

これについては、リリース内でもしっかりと「2007編成」と指定されており、人気がある故の抜擢なのでしょうか。

黄色一色の姿をカメラに収めたい方々からは、またラッピング!?というため息も。


このラッピングは半年ほど、2020年3月末まで継続しており、ここからは2022年の今日に至るまで特別な装飾は実施されていません。

西武2000系2007Fが注目される理由を解説【1/22 貸切ツアーと撮影会】
野球臨に充当した #2007F が西所沢を出発する姿

今回の撮影会ツアーでも、特別な装飾等の無い、ありのままの2007Fの姿を楽しめることを期待してしまいます。

2022年1月22日の2007F撮影会ツアーでの見どころ

2007Fの貸切ツアーで楽しむ点は多くあるものと思いますが、その中でも特に注目される点を紹介します。

  • 南入曽車両基地の撮影会で001系ラビューとの並び
    池袋線でしか走行しないLaviewと新宿線でしか走行しない2000系の並びは、このイベントならではのものではないでしょうか。

  • 運転士さんの2000系トークショー
    やはり直接携わる方から聞ける生の声は、我々ファンの想像を軽く超えていくものです。
    どのような裏話が飛び出すのか楽しみですね。

  • ヒ・ミ・ツの撮影会で並ぶ2000系車両との共演
    2000系の2両編成を2つ繋げた4両編成ということで、この珍しい組成が注目されます。

  • 西武池袋線池袋駅への入線
    ツアー最後のサプライズでしょうか、しばらくぶりに2000系が池袋駅まで入線します。
    これは是非とも見てみたい光景ですね。

と、いろいろ書いてきましたが…もたもたしている間にチケットは完売御礼となってしまい、私は当日は沿線からの撮影組として参加できればと思います。
ぜひ、ツアーに参加される方は存分に楽しんでいただきたいなと思っております。
皆さんのレポートを楽しみにしています!

【1/23追記】運転後のフォトレポートは↑こちらです。


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