2022年5月7日、創立110周年を迎えた西武鉄道。同日より2023年3月までの約1年間は、110周年イベントが予定されています。その第一弾として、西武秩父駅でラビューとSLパレオエクスプレスが汽笛を吹鳴するイベントが行われましたのでレポートします。
2022年5月7日、西武秩父駅110周年記念イベントの様子
西武鉄道が創立110周年を迎える2022年5月7日。
この日は、110周年イベントの第一弾として、11時時点で運転している西武線の全列車による汽笛吹鳴と、秩父鉄道のSLパレオエクスプレスと西武Laviewによるコラボイベントが実施されました。
その中でも、西武秩父駅で行われたSLパレオとラビューの汽笛吹鳴イベントの様子をレポートします。
鉄道開業150周年を迎えるあたり、これまでの鉄道の歴史を築いてきた、秩父鉄道の「SL パレオエクスプレス」と、新時代へ向けて走る当社の「Laview」が気笛を共鳴することにより、鉄道は時代を超えて、これからも安全に走り続けることを誓います。
引用:西武鉄道ホームページ
イベントに向けてラビューの着発線変更を実施
イベント開催に伴い、西武秩父を12時24分に発車する「ちちぶ26号」は、3番ホームからの発車となりました。
これは西武秩父駅の3番ホームと秩父鉄道線が隣り合っているため。
通常の特急ホームに着発すると、SLとの距離が離れすぎているため、番線を変更して距離を近づける工夫をしています。
このため、あまり見かけることのない3番のりばから発車する特急が出現。
3番ホームに特急電車が到着するため、12時7分の各駅停車も2番ホームに番線変更がかけられています。
着発線の変更がかけられた「ちちぶ26号」ですが、その前運用にあたる「ちちぶ11号」も3番ホームに到着することとなりました。(11時47分着)
2番ホームは回送電車の2073F。(当日夕方の西武秩父発準急池袋行きとなる電車)
停止位置の関係から、ちちぶ11号は手旗での誘導。
下車したお客さんの中には、なぜいつもと番線が違うのかを駅員さんに尋ねる方もいらっしゃいました。
西武秩父駅の発車標には「本日に限り3番ホーム」という表示も
発車標には、特急電車の発車ホームが変更になる旨の案内がスクロールされていました。
流れていた文言は以下の通りです。
『ご案内』12時24分発の特急ラビュー26号池袋行きはイベント開催のため本日に限り3番ホームから発車します。
各駅停車も2番ホームに着発線を変更
2番ホームには各駅停車が到着しました。
編成は西武秩父方4019F、飯能方4021Fの8両編成。
芝桜の多客対応で8両編成に増結されています。
西武秩父駅ホームの飯能方では、イベントに向けて着々と準備が進んでいる様子。
大混雑かと思いきや、意外にも空きスペースがあるようだったのでお邪魔させてもらうことに。
このあと、3番ホームに停車するLaviewの脇をSLパレオエクスプレスが通過し、汽笛を吹鳴しあうこととなります。
SLパレオエクスプレスと西武ラビューの汽笛吹鳴を敬礼でお見送り
12時20分過ぎ、西武鉄道の社員各位による敬礼に見送られ、SLパレオエクスプレスが通過。
双方の汽笛、警笛による共演を体験することが出来ました。
SLのお客さんがこちらに向かって手を振る様子も見られ、緊張した雰囲気がすぐに解けたのも印象的。
こちらは動画版
— Rail Log (@raillognet) May 8, 2022
そのままLaviewに乗り込みましたが、こちらも敬礼によってお見送りしていただきました pic.twitter.com/YASPBq4x3f
SL通過後は、イベントに使用されたラビューに乗車。
すると、西武秩父発車時に、こちらも敬礼でお見送り。
乗車する特急を敬礼で見送ってもらえることは、なかなか無い貴重な経験でした。
西武秩父駅で行われた創立110周年イベントについてまとめてみた感想
西武秩父駅で行われたラビューとパレオエクスプレスによる汽笛吹鳴イベントについて書きました。
- イベントに合わせてラビューは着発するホームを変更していた
- パレオエクスプレス通過時には敬礼によるお見送りがあった
- ラビュー出発時にも敬礼によるお見送りがあった
ということが分かりました。
今回は汽笛吹鳴イベントということで、撮り鉄向けのイベントではないように見受けられました。
しかし、イベントを見学していたファミリー層などには概ね好評であった印象を受けます。
(今回は、私の友人であるディープすぎない鉄道ファンにも同行してもらったのですが、敬礼とSL通過シーンには感銘を受けていたようです。)
西武鉄道創立110周年イベントに関する記事を他にも書いています。