上りひばりヶ丘行き運転と、その理由を推察する

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野球臨で、しばしば運転されていた上りのひばりヶ丘行きを紹介します。
また、2019年7月に久しぶりに運転されたひばりヶ丘行きについて、当日の模様をレポートします。

※保谷駅が1面2線の島式ホーム時代(2010年頃まで)には、西武球場前始発のひばりヶ丘行きが運転されていました。

なお、運行する車両の流れとしては、おおむね下記の通りです。

西武球場前~(営業)~ひばりヶ丘~(回送)~保谷→入庫△

ひばりヶ丘から保谷の1区間を回送として運行していたのは、どのような理由だったのでしょうか。

西武池袋線のひばりヶ丘行きの運転について

西武池袋線の保谷駅は、2010年頃までは1面2線の島式ホームを備える駅でした。
※当時の保谷駅の上り方面ホームは、中線が存在しない1面1線でした。

このため、野球臨における上りの保谷駅止まり電車を運転した場合、1面しかないホームでの降車確認やエンド交換、入庫の為の上り線逆走に要する時間が、ダイヤ構成上でネックとなる懸念があったのではと推察します。

そして、これを回避できるのが、ひと駅手前で客扱いを終えるひばりヶ丘行きの設定だったのです。

保谷駅の1面2線→2面3線は2011年に改良が完了

3線化前の保谷駅には、上りホームの北側に側線が設けられておりました。
(側線のスペースを活用して3線化しています)

この側線を活用していたのが、上りひばりヶ丘行き運転後の保谷行き回送でした。

一つ手前のひばりヶ丘で営業運行を終えて、保谷駅に回送電車で到着すれば、この側線に入ることが出来ます。
本線を支障することなく保谷車両基地に入庫もできるため、この特情をうまく活用した運用でした。

  • 島式1面時代に上り保谷行きを運転すると…
    保谷駅に到着後、1面1線しかない本線上で客扱い、降車確認、エンド交換、入庫時の上り線逆走などを実施する必要があり、上り線を塞ぎ続けてしまう。

  • ひばりヶ丘行きにすることで…
    客扱い、降車確認をひばりヶ丘4番ホームで実施するため、上り本線を支障しない。
    ひばりヶ丘到着後の保谷行き回送も、保谷駅でホームの無い側線に到着することが出来る。
    結果的に、ひばりヶ丘と保谷の両駅で本線を支障しない形で臨時電車の運転ができる。

2011年には保谷駅の2面3線化が完了し、ひばりヶ丘行きの臨時電車は、ほぼ消滅することとなります。

2019年7月12日のひばりヶ丘行き

2011年に駅構内の改良が完成し、2面3線となった保谷駅。
ホームが整備されたことにより、上りのひばりヶ丘行きは長らく見かける機会がありませんでした。

2019/7/12 西武球場前駅 発車案内の2段目に注目

しかし、2019年7月12日、メットライフドームでのライブ催行(BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark)に伴い、「ひばりヶ丘行き」が運転されました。

西武時刻表を見てみると、このひばりヶ丘行きは、所定では各停本川越行きのスジを行き先変更した列車だったようです。

保谷駅構内の改良からおおよそ8年、久しぶりにひばりヶ丘行きが設定されました。

  • (参考)2019/3/16改正ダイヤ
    平日ナイター 第8094電車
    西武球場前2139下山口2143西所沢2146所沢2150…本川越2212

  • 2019/7/12運転 各停ひばりヶ丘行き
    西武球場前2139→ひばりヶ丘2201
#38111F によるひばりヶ丘行き

平日ナイターの新宿線へ直通する電車は、8094レ本川越行きのほかに、8096レ急行西武新宿行きも存在しましたが、当日はこの電車も行き先が変更されており、各停池袋行きとして運転されています。

このことから、平日ナイターダイヤにおける新宿線直通の電車を、池袋線の行き先に振り替えたダイヤだったように見受けられます。

左に見えるのが貸し出された #2413F#2055F の10両編成

新宿線から2055Fと2413Fの応援もありました。
平日ダイヤということもあってか、必要な編成数がひっ迫していたのかもしれません。

何故、2019年にひばりヶ丘行きが運転されたのか

西武球場前を出発するひばりヶ丘行き

2019年7月のひばりヶ丘行きは、以下のように複数の要因が重なり運転されたものと推察されます。

  • ひばりヶ丘行きの電車は、いずれの場合でも最終的には保谷車両基地へ入庫したい
  • ひばりヶ丘行きの後ろを特急むさし54号(所沢2155発)が走行している
  • 特急の続行で4136レ準急池袋行き(ひばりヶ丘2207発)が走行している
  • 保谷駅中線2番ホームに11S(保谷止まり2158着→2206発元町・中華街行き)が停車している

当日のひばりヶ丘行きを保谷行きとして運転した場合、保谷駅到着場面では2番には11Sが在線しているため、上り本線である3番ホームに到着します。
これでは、続行の上り特急の進路を支障してしまいます。

ひばりヶ丘で特急の待避を行い、保谷行きとして運転することも出来たようにも見えますが、この特急の続行には準急池袋行き(清瀬で特急を待避)が迫っており、これも難しかったのではないでしょうか。

通常のナイターダイヤでは新宿線本川越行きとして運転される電車のスジを、所沢から池袋線方面へ延長したために、このような事情が発生したものと見られます。

結果的に当日のひばりヶ丘行きは、終着ひばりヶ丘で特急むさし54号を待避してから、回送で保谷に入庫しています。
(保谷の到着番線は未確認です)

大勢の人で混みあうイベント終了後の西武球場前駅

2003年5月4日のひばりヶ丘行き

以前のひばりヶ丘行きも紹介します。
こちらは土休日デーゲームダイヤですが、ひばりヶ丘行きが運転されていたようです。

新2000系による2003年のひばりヶ丘行き

2010年8月29日のひばりヶ丘行き

時は流れて2010年。
2011年には2面3線化が完成する保谷駅でしたので、最後の機会?となりかねない頃の記録です。

#3003F によるひばりヶ丘行き 2010年3月6日改正ダイヤ 休日ナイター8024電車

土休日ナイターダイヤというと、今も昔も変わらずに年に数回程度の運転でした。

下り方面には多くの行き先が運転される西武鉄道各線ですが、上り方面の電車では「池袋」や「西武新宿」が多くを占めています。

その折に、このような「ひばりヶ丘行き」のような電車が走ると、珍しく感じる思いも更に強くなります。

以上、今回はひばりヶ丘行きの紹介でした。

(加筆訂正:2021/10/3)


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