西武多摩川線新101系甲種輸送【深夜の車両交換】

2021年2月27日終電後、西武多摩川線の車両交換が実施されました。

他の西武線と線路の繋がっていない西武多摩川線では、本線の車両と交換を行う際にJR線を経由する甲種輸送を必要とします。

記事内では、本線へ向かう251F(近江カラー)の白糸台入換や、JR線を機関車牽引で走行する245F(ツートンカラー)の様子などを紹介します。

事前に行われたお昼の輸送の様子はこちらから↓

西武新101系245F多摩川線へ【2度目の甲種輸送】 | Rail Log

2021年2月27日、ワンマン新101系245Fが、小手指からJR線を経由して西武多摩川線へ回送されました。通例、1月・4月・7月・10月に行われる多摩川線の車両交換ですが、2021年1月の実施分は降雪予報の為、道中となるJR八王子駅で輸送を中止していました。


西武多摩川線の車両交換とは

多摩川線を走る西武電車(新101系251F・2010/11/8)

西武多摩川線は武蔵境駅と是政駅間の6駅を結ぶ全長8キロの路線です。
西武鉄道の中では、他の路線と繋がっていない唯一の路線となっています。

このため、自社の武蔵丘車両検修場において車両の検査を実施する際や、定期的な車両交換を実施する際にはJR線を経由した甲種輸送が運転されます。

  • 多摩川線は武蔵境でJR線と接続しています。
    本線側は新秋津でJR線と接続しています。

西武多摩川線の甲種輸送について

JR日野駅を通過する249Fの甲種輸送(2018/4/13)

西武多摩川線の甲種輸送は、年に4回実施されるのが通例となっています。
(毎年1・4・7・10月に実施)

その多くが土曜日と日曜日の2日間に渡って行われており、武蔵野線や中央線の線路上にJRの機関車に牽かれる西武線が現れるという珍しい光景を見ることが出来ます。

往路:池袋線小手指→多摩川線白糸台【西武多摩川線の甲種輸送】

所沢を出発する263Fと241F(2013/7/6)
JR貨物の機関車に牽かれる249F(2019/7/6)

多摩川線へ発送される車両は甲種輸送の整備を小手指車両基地で受けたのち、263Fによって新秋津まで輸送されます。

新秋津ではJRの機関車にバトンタッチし、武蔵野線から国立を経由し、中央線八王子駅まで運転されます。
八王子からは進行方向を変えて、中央線を上り方面に武蔵境まで運転されて西武多摩川線に到着します。

武蔵境に到着後は、JR機関車との連結を解いて、自走にて白糸台車両基地へ入庫します。

復路:多摩川線白糸台→池袋線小手指【西武多摩川線の甲種輸送】

白糸台を去る223F(2010/11/14)
暫くぶりに本線に戻った217F(2010/3/7)

復路についても、往路の動きをそのまま反転させたような流れとなります。

本線へ戻る車両は白糸台車両基地において甲種輸送の整備を受けたのち、自走にて白糸台から武蔵境を回送されます。

武蔵境からはJR機関車にけん引され、中央線を八王子まで走ります。
八王子からは進行方向を変えて、国立を経由し武蔵野線新秋津まで。

新秋津からは西武の牽引車である263Fが小手指までの道のりをエスコートします。

西武多摩川線の甲種輸送では前面への養生は行わない

【参考】38109Fの甲種輸送時の養生(2010/6/27)

甲種輸送時にしばしばみられる先頭車への養生は、多摩川線甲種では実施されません。
輸送区間が比較的短距離なことが一番の要因ではないでしょうか。

白糸台~武蔵境間を西武線の電車は自走する必要があるので、これも関係しているように思います。

西武多摩川線甲種輸送の時刻やスジ【過去の実績紹介】

JR線内の時刻については、雑誌の鉄道ダイヤ情報に掲載されることもあるようです。
西武線内の情報については公表されていません。

過去の実績を以下に紹介するので、ご参考までにご活用ください。

2010/11/5 223F白糸台発

白糸台→武蔵境行き223F 白糸台0:25頃発

2018/4/14 249F所沢発

所沢→新秋津行き263F-249F 所沢12:00頃発

2018/4/14 249F日野通過

新秋津→八王子行きJR機関車-249F 日野15:44頃通過

2019/7/7 249F国分寺通過

八王子→武蔵境行きJR機関車-249F 国分寺1:17頃通過

2019/7/7 251F小手指着

新秋津→小手指行き263F-251F 小手指15:38頃着

2021/2/27 251F西国分寺通過

武蔵境→八王子JR機関車-251F 西国分寺4:15頃通過

2021/2/27終電後 251F近江カラーと245Fツートンカラーの多摩川線甲種

白糸台車両基地 0:15

右端に見えるのが多摩川線から本線へ輸送される251F

終電車も差し迫った白糸台駅構内、車両基地内の奥には通電する251Fの姿が見えました。
1月の甲種輸送延期から概ね1ヶ月が経過しましたが、251Fはこの間、甲種輸送用の装備を解除して営業運行に就いていました。

白糸台車両基地 0:19

テールとヘッドライトの同時点灯は急行灯を彷彿とさせる
白糸台車両基地から入換を行う251F
入換信号機は3番線への進行を現示

白糸台構内では有効長の関係から白糸台1号踏切を完全にふさぐ形で入換が行われます。
折り返しの際には、運転士さんが慌ただしくエンド交換を行う様子が見られました。

白糸台駅 0:24

反射板が目立つ甲種仕様の251F、連結器も自連に換装済み

白糸台構内での入換から間もなくして、251Fは武蔵境に向けて発車しました。
武蔵境まで自走した後はパンタを下げて、JRの機関車にけん引されることとなります。

反射板は編成の両端に取り付けられている



JR国分寺駅 1:17

EF210形133号機にけん引される245F

245Fについては当日のお昼から夕方にかけて、西武線小手指からJR八王子駅まで輸送されています。

八王子から武蔵境を目指すのは、中央線の上り終電の運行後となります。
全ての電車の運行が終了した国分寺駅を、人知れず西武電車が通過します。

  • 245Fは武蔵境駅に到着後、JR機関車との連結を解放して自走で白糸台駅へ回送されます。
    解放されたJR機関車は、先に回送されていた251Fと連結し、始発前までに八王子へ輸送します。



新小金井駅 3:10

武蔵境からは反射板を付けたまま自走で白糸台を目指す

武蔵境駅からは自走で白糸台駅を目指します。
245Fについては、1カ月以上も小手指車両基地で留置が続いていたので久々の自走になったのではないでしょうか。

西国分寺 4:14

245Fを牽引したJR機関車が、武蔵境で連結相手を251Fに変えて再び中央線を走行します。
この時間は、武蔵境から八王子までを走行します。
(この項の画像はありません)

西武多摩川線新101系甲種輸送【深夜の車両交換】の動画

まとめ:多摩川線の甲種輸送は昼夜に渡って行われる

  • 2021年2月27日から28日にかけて、西武多摩川線の甲種輸送(車両交換)が行われた
  • 白糸台や武蔵境では、深夜の終電終了後に臨時の回送電車が複数走行する
  • 今回の甲種輸送は2021年1月に実施予定だったものを、降雪予報のため1カ月延期として運転された

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この記事を書いた人

SSK
SSK【西武線に対する趣味的理解が深まるブログをお届けします】
34歳の電車好き。
西武線の撮り鉄歴は20年以上。東京生まれの埼玉県民。(西武沿線から離れられません)
なぜか既婚者、二児の父です。鉄道会社とバス会社で勤務経験アリ。ホームページ・ブログ運営は15年以上。西武線で団臨を走らせたことがあります。
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