2021年1月20日より、東京メトロ17000系が西武線内でハンドル訓練を開始しました。
これに関連して、近年における西武線内のハンドル訓練を振り返りたいと思います。
今回は2008年3月から5月にかけて実施された、西武30000系のハンドル訓練を紹介します。
【2008年3月~5月】西武30000系ハンドル訓練
西武30000系は2008年4月28日から西武新宿線で営業運行を開始しました。
これに先立ち、2008年3月から4月にかけて西武新宿線内でハンドル訓練が実施されています。
30000系の新宿線におけるハンドル訓練区間は、上石神井~田無間と南入曽(新所沢)~本川越間でした。
2008年4月から5月にかけては、池袋線でハンドル訓練が実施されました。
30000系の池袋線におけるハンドル訓練区間は、所沢~飯能間でした。
【撮影地:武蔵関~東伏見】西武30000系38102F【ハンドル訓練/試運転】
西武30000系のデビューした2008年4月当時は、8両編成3編成(38101F~38103F)が稼働していました。
38101Fと38102Fが新宿線、38103Fが池袋線。
それぞれの線区で4月と5月に運行を開始しています。
【撮影地:上石神井・久米川~小平】西武30000系38102F【ハンドル訓練/試運転】
新宿線のハンドル訓練では、田無から上石神井間という比較的短い区間も設定されました。
このため、30分ごとに同方向へ向かう30000系が走行する姿が見られました。
(往路と復路を合わせれば、東伏見界隈を概ね15分毎に行ったり来たりするイメージです)
【撮影地:所沢・狭山ヶ丘~小手指】西武30000系38103F【ハンドル訓練/試運転】
新宿線での運行は2008年4月26日に開始されました。
これと前後するように4月中頃からは池袋線でもハンドル訓練が開始されています。
池袋線でのハンドル訓練区間は、所沢~飯能間でした。
所沢駅の改良工事は2009年12月からだったので、当時は従前の雰囲気が色濃く残っていました。
当時の自分自身にも、新型車両と所沢の風景がアンバランスに見えたのでしょうか。
所沢駅と試運転表示の38103Fの姿が、複数枚にわたり記録されていました。
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所沢4番・5番ホーム中ほどの乗り換え用跨線橋には、池袋方に階段はありませんでした。
この特徴的なつくりも、写真で辛うじて捉えています。
(ホーム延長や、歴史的な背景がったのではと推測するところです)
263Fは2008年3月に編成組み換えの上、武蔵丘を出場しました。
小手指ではE31牽引による2081F甲種輸送の準備中ですが、263Fを連結して何らかの確認をしていたようです。
その横を38103Fのハンドル訓練列車が上りに通過していきます。
【撮影地:西所沢・小手指】西武30000系38102F【ハンドル訓練/試運転】
デビュー当初の30000系は、新宿線に2編成が所属していました。(38101F・38102F)
しかしながら、営業を開始して早々に38102Fは池袋線へ貸し出されています。
営業開始前の池袋線でハンドル訓練列車に使用され、38103Fとともに試運転表示で飯能と所沢間を往復する姿が見られました。
西武30000系の池袋線での営業開始は、新宿線から遅れること概ね1か月後の2008年5月27日のことでした。
まとめ:西武線内のハンドル訓練記事リンク
【2007年1月】東京メトロ10000系
【2008年3月】西武30000系
【2020年1月】東京メトロ17000系