2020年12月18日深夜、メットライフドーム”トレイン広場”に展示される電車の陸送と搬入作業が行われました。
この記事の内容は…
- 電車がどのようにしてメットライフドームまで輸送されたのか
- 知られざる「電車の陸送」の様子とは
- トレイン広場に展示される電車は、どのような活躍をしていたのか
このような疑問を解決する記事となっています。
鉄道ファンではない方にも分かりやすい記事構成といたしました。
安心して読み進めてみてください。
2021/1/22追記
メットライフドームのトレイン広場まで輸送されたクハ1262の名称は「L-train 101」(エルトレイン いちまるいち)に決定しました。
合わせて、1/150スケールでの模型化も発表されています。
→Amazonで「鉄道コレクション L-train 101」を探す
メットライフドームエリアの改修計画 1塁側「トレイン広場」に設置した電車のラッピングが完了 名称は「L-train 101」に決定! ミニチュア模型も今年6月から販売予定|埼玉西武ライオンズ
-->株式会社西武ライオンズでは、昨年末にメットライフドーム1塁側のトレイン広場に設置した西武鉄道101系車両(先頭車)の車体のラッピングが本日完了し、車両の名称が「L-train101(エルトレインいちまるいち)」に決まりましたのでお知ら
西武電車の車両輸送について【L-train 101/トレイン広場】
メットライフドームでは、2021年春の完成を目指して改修工事が進められています。
今回、1塁側に新設されるトレイン広場には西武鉄道の車両を1両設置することが発表されていました。
メットライフドーム1塁側の新エリア「トレイン広場」に多種多様なクラフトビールやオリジナルフードが味わえる新店舗「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」7月21日(火)オープン!
- 公表されたプレスによると「西武鉄道の車両を1両設置」という文言が読み取れました。
- 西武鉄道で活躍し、役目を終えた電車を展示するという意図が汲み取れます。
役目を終えた西武線の電車について
役目を終えた西武線の電車が辿る道筋は、おおむね3つあります。
- 廃車となり、解体される(9割以上のほとんど)
- 地方の鉄道に売却・譲渡され、第二の人生(車歴?)を歩む(1割)
- 車両基地などで保存される(ほとんど無い)
廃車車両が「保存・展示」されるのは、非常に低い確率であることが分かります。
今回、メットライフドームのトレイン広場に展示される車両は「新101系」という4両編成で活躍をした電車です。
晩年は西武多摩湖線で活躍しており、国分寺駅や西武遊園地駅などでその姿を見ることが出来ました。
西武線の廃車車両は、自走による回送で横瀬駅へ向かう
2020年11月、後継車両の登場によって車両の置き換えがありました。
西武多摩湖線で活躍する青と白の電車は、約40年の活躍にピリオドを打つこととなります。
役目を終えた西武線の電車は、お客さんを乗せずに横瀬駅へ回送されます。
鉄道車両の廃車・解体には、大型のクレーンやトラックを必要とします。
解体作業に対応できる広さを確保できる拠点として、広い敷地を有する横瀬駅は正に打ってつけの場所というわけです。
- 横瀬駅に古い電車が回送されると、ほとんどの電車が廃車になります。
- 横瀬に電車が回送されると、鉄道ファンの間では話題になるのが通例です。
横瀬に回送されたら廃車・解体、のはずが…?
横瀬へ回送された古い電車の辿る道は、ほとんどが解体です。
横瀬車両基地では台車や機器の取り外しを行います。
車体はトラックに乗せられて専門の業者へ輸送されてスクラップとなります。
- 今回のクハ1262を含む4両編成の電車も、全ての車両が解体されるものと思われていました。
4両のうち3両はスクラップ、1両は横瀬に留まり…?
しかし、解体搬出を免れて横瀬にとどまる「クハ1262」の姿が多くの鉄道ファンによって目撃されていました。
一定期間中に全ての車両を搬出しないことは、普段ではあまり見られない様子です。
そのため、その行く先には非常に注目が集まっていました。
- 廃車となったものの、搬出されないまま横瀬に留まる姿は非常に珍しいです。
この車両の横瀬からの搬出は2020年12月18日の深夜に行われることになりました。
トラックの陸送によって横瀬を出発するのは、他の廃車車両と同じでしたが、目的地はメットライフドームであり、これこそが保存を目的とした車両の陸送だったのです。
2020/12/18 西武新101系 クハ1262陸送【L-train 101/トレイン広場へ】
横瀬を出発したクハ1262の陸送【L-train 101/トレイン広場】
新101系のトラック輸送の様子を時系列で紹介します。
まずは横瀬出発後の様子から。
時刻は23時頃ということもあり、一般車の往来は多くはありません。
多くの関係者が、周囲に注意を払いながら低速で通過していく様子が見られました。
緑色の回転灯は、大型運搬車両の目印【L-train 101/トレイン広場】
車両に乗せる回転灯の色については、法律で定められているところです。
パトカーや救急車、消防車の赤色灯はなじみが深いものですが、緑色の回転灯はなかなか見かけません。
- 緑色の回転灯は、幅員の大きな運搬車両に載せることが許されているようです。
詳しくは、こちらの外部リンクをご参照ください。
トレーラーハウス運行時の緑色点滅灯火の装着について
埼玉県比企郡を通過する西武電車の陸送【L-train 101/トレイン広場】
時刻は午前1時を回ったころ。
国道254号線を池袋方面に向かうクハ1262の様子です。
途中、通過する交差点に「上伊草」の文字がありました。
西武線の駅では「上井草」がありますが、読み方は同様に「かみいぐさ」のようです。
- 「かみいぐさ」に西武線の電車と聞くと、何も違和感はありません。
所沢市岩崎交差点を通過するクハ1262の陸送【L-train 101/トレイン広場】
陸送の車列は254号線小仙波で16号線方面へ進路を取りました。
途中の経路は追い切れていませんが、最終的には463バイパスへ入り岩崎交差点を右折しています。
メットライフドームまでは、交差点をあと一つ左折するのみとなりました。
この時点で時刻は午前3時を回っています。
メットライフドームに到着した西武電車の陸送【L-train 101/トレイン広場】
時刻は午前3時半ころ。
いよいよ最終目的地であるメットライフドームに到着しました。
- メットライフドームに至るまでは、西武球場前駅の駅前広場を通過する必要があります。
- 展示スペースの向きの都合でしょうか、駅前広場へはバックで進入する様子が見られました。
横瀬出発からは概ね4時間半。
これにて、ようやく西武電車のメットライフドームへの輸送が完了となりました。
また、この陸送から一夜明けた2020年12月19日には、車両のつり上げ作業も行われたようです。
今後は2021年3月のトレイン広場完成に向けて、車両のラッピング作業や整備が行われる模様です。
廃車かと思われた西武線の車両が、このように保存されるのは鉄道ファンとしても非常に嬉しいものです。
どのような姿でお披露目となるか、その時を楽しみに待ちたいと思います。
【陸送】西武電車の車両輸送【L-train 101/トレイン広場へ】のまとめ
- メットライフドームに新設されるトレイン広場に、西武電車が輸送された
- 輸送されたのは新101系クハ1262号車だった
- 横瀬から所沢までを、概ね4時間かけて輸送された
- トレイン広場に設置された西武電車は、ラッピング作業が行われる予定となっている
- トレイン広場は2021年3月の完成を予定している