2021年3月7日終電後、西武9000系9108Fが、萩山駅から多摩湖線国分寺駅へ回送されました。
これは、多摩湖線の国分寺駅7番ホームに設置されたホームドアの機能確認の為の回送であり、国分寺駅到着場面では停車位置を微調整しながら何度も前後に動く様子が見られました。
一連の流れの中で9108Fは、国分寺駅と一橋学園のひと駅間を数往復しています。
記事内では、一橋学園駅で折り返す回送電車の様子を中心に紹介します。
萩山駅3番ホームに着発する回送電車9108F
多摩湖線の終電後、萩山駅から国分寺駅へ臨時回送電車が運転されました。
充当したのは西武9000系の中でも1番目に4連化された9108Fでした。
萩山駅のポイントを渡って、国分寺へ向かう #9108F の回送電車。
多摩湖南線では、定期電車で回送電車が存在していません。
このため、一見すると日常の一コマですが、実は珍しいシーンです。
一橋学園の発車案内には「回送」の文字
国分寺駅のホームドア機能確認では、一橋学園と国分寺の間を回送電車が何度も往復する姿が見られました。
そのため、一橋学園駅の発車案内にはめったに表示されることのない「回送」の表示が複数表示されていました。
一橋学園2番ホームに逆進入する西武9000系
2013年3月改正までは、朝間ラッシュ時のみ国分寺始発一橋学園行きと、一橋学園始発国分寺行きが運転されていました。
こちらの電車は一橋学園2番ホームに着発していたため、このたびの回送電車では実に8年ぶりと思われる逆進入の光景を見ることが出来ました。
並んだ回送表示と、国分寺に向けて走り去る9108Fの回送電車。
下り電車に対する一橋学園駅の場内信号機
一橋学園駅の場内信号機についても、久々に2番ホーム側が開通したのではないでしょうか。
長らく赤色の停止信号であった信号機に、今晩限りは黄色の注意信号が現示されています。
廃駅の桜堤駅付近を走る国分寺行き回送電車
一橋学園2番ホームに着発する多摩湖線の回送電車
普段はやってこない回送電車と一橋学園の駅名版を1枚に収めます。
国分寺駅7番線ではホームドアの機能確認を実施
間近に迫ったホームドアの供用開始に、着々と準備は進められている様子でした。
国分寺駅では、停車位置を微調整しながら確認を行う様子が見られました。
深夜3時過ぎにまで及ぶ作業でしたが、多くの方が従事する姿がありました。
役目を終え、萩山へ回送される9108F
3時20分頃、一連の確認を終えて9108Fは国分寺駅から萩山へ回送されています。
国分寺駅7番ホームのホームドアは、ダイヤ改正前日の2021年3月12日より使用開始となりました。