2007年1月24~25日に運転されたフル編成の工臨は
そのまま上石神井工臨に充当されることとなりました。
上石神井工臨とは
玉川上水を23:30頃に出発し、上石神井を目的地とする
深夜に運転されていたE31形電気機関車牽引による西武新宿線の貨物列車(工事臨時列車=工臨)です。
編成は機関車のE31形と、貨車であるホキとトムによって組成され、
機関車は、往路復路共に重連による牽引となります。
玉川上水にて、ホキには新しいバラスト(敷石)を、あらかじめ積載しています。
保線を必要とする箇所では、ホキに積んだ新しいバラストを線路に補充し、
古くなった砂利をトムに乗せて持ち帰る、というものです。
上石神井駅まで電気機関車E31形が牽引し、
保線箇所まではモーターカーがホキとトムを、それぞれ牽引する方式でありました。
2007年の上石神井工臨では、E31形は現場に向かうことは無く
夜半の保線作業中は、上石神井駅にて留置されます。
復路は、上石神井を4:30頃に出発し玉川上水に帰ります。
往路とは異なり、ホキの積み荷は空になり、トムには古くなったバラストが積まれています。
運転日は、基本的に往路が月・水・金の終電間際と、
復路は火・木・土の始発前、というパターンで運転されていました。
西武新宿線の上石神井工臨は、2007年3月をもって運転を終了しています。
2007年1月 上石神井工臨【E31形重連貨物】
2007/1/26出発分
まずは玉川上水の入れ替えから観察します。
玉川上水車両基地には、無塗装のDr.Multi(ドクターマルチ)の姿がありました。
納入されたばかりの、真っ白なその車体は後年のワンマン新101系を彷彿とさせます。
2007年の上石神井工臨は、準急の上り終の前走りで上石神井側線に到着しています。
上り終をやり過ごした後、入れ替えを行います。
※2月半ばからは、東伏見で上り終を待避するダイヤに変更されました
2007/1/29出発分
玉川上水での入れ換えを見届けてから小平にてバルブ撮影。
上石神井では側線に到着したばかりの姿を記録しています。
中線に並ぶのは幕時代の2001Fでした。
復路は前回同様の萩山にて撮影。
ほぼ同じ写真ですが、
停車位置の差異で、別の日であることが辛うじて見分けられます。
2007/1/31
前述の通り、工臨は基本的に月水金発で運転されます。
1/26と1/29は、金曜と月曜であり、
それであれば、水曜の1/31も運転されるだろうと思うのも当然でした。
しかしながら、この1月31日は空振り。
機関車もパンタグラフを下ろして休んでおりました。
2日間のみの運転だったのかと不安にもなりましたが、
そんな心配もどこ吹く風でした、この先も3月下旬にかけて
2カ月弱に渡って運転されるのでありました。