2021年3月4日、横瀬へ回送されていた #9104F が武蔵丘車両検修場へ回送されました。
9104Fは最後まで残った10両編成の9000系でした。
4両化に伴い、多摩湖線向けのワンマン化改造が行われるものと見られます。
当記事では、回送の様子を5か所の撮影ポイントから紹介します。
9104F4連が263Fの牽引で武蔵丘へ
横瀬駅構内で入換を行う263Fと9104F
池袋線で活躍した10両編成の9000系は、2019年の9108Fを皮切りに順次4両編成に短縮されています。
これまでに4本の9000系が4両編成に短縮されています。
今回の9104Fは5本目に4連化された編成となります。
同時に9104Fは、9000系における最後の10両編成であったため、これにて9000系の10両編成が消滅しています。
横瀬車両基地には廃車される9104Fの中間6両の姿
9104Fの横瀬への回送は、2021年2月24日に行われています。
回送後は、車両基地内で4両に短縮する入換作業を行っています。
20倍速の動画で見る横瀬の入換作業
横瀬駅を出発する263Fと9104F4両の回送電車
各編成の扱いにおいて、9000系は命運が分かれました。
10両全てが廃車になった3編成(9101F・9106F・9107F)
10両中6両が廃車になり、4両化した5編成(9102F・9103F・9104F・9105F・9108F)
9000系は、2004年2月出場の9106Fを皮切りに足回りのVVVF化改造が進められていました。
改造工事の順序は、9106F→9107F→9101Fと進められています。
この改造順序は、2017年度における9000系の廃車順序と同様だったことが特筆されます。
2017年10月30日、9000系1本目の廃車編成が発生し、9106Fが横瀬へ回送されています。
2018年3月には9107Fと9101Fも廃車の為に横瀬へ回送されています。
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改造順序
6→7→1→4→5→2→3→8 - 廃車順序
6→7→1…
次の廃車編成は、9104Fではないかと誰もが予想しているところだったのです。
吾野駅を目前に控えた263Fと9104Fの回送電車
しかし、その後、9000系は廃車されることはありませんでした。
2019年の9108Fを筆頭に、続々と4連化されて多摩湖線を走ることとなります。
- 次の廃車編成かと思われた9104Fが、池袋線において最後まで10両編成で活躍を続けたことは、意外に感じた方も多かったのではないでしょうか。
東吾野~武蔵横手の沿線には梅が咲いていました
おおよそ2年ほどかけて行われた9000系の4連ワンマン化も、この9104Fの改造を持って完了となります。
武蔵丘信号場へ到着した263Fと9104Fの回送電車
9000系の中間車廃車とワンマン化改造がひと段落となると、次はどのような車両の動きが予想されるでしょうか。
玉突きで狭山線を走るワンマン新101系には注目が集まります。
しばらく廃車の発生していない2000系の動向も気にかかるところです。
動画で視聴する:9104F4連 263F牽引で武蔵丘へ【西武鉄道9000系ワンマン化】
まとめ:最後の9000系4連化、9104Fが武蔵丘車両検修場へ回送されています
- 2021年3月4日に9104F4連が、263Fの牽引によって武蔵丘まで回送されました
- 9000系の4連化の回送は、この9104Fが最後の編成となった
- 武蔵丘に入場している編成は9103Fと9104Fとなった