西武新宿線において、新2000系の2両と6両を繋げた8両編成の電車が営業運行を行いました。
2-6編成は、2010年代までは頻繁に見られた組成でしたが、2023年現在では定期運行はありません。
久々に現れた西武新宿線の2-6編成の紹介・解説と、記事後半では過去の記録や回想録を載せました。
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西武新宿線の各停運行に2-6編成が充当(2023.6.4)
今回、2-6組成が見られたのは西武新宿線の主に各駅停車に充当される運用でした。
編成は、上り方が2457F、下り方が2051Fの8両編成。
新2000系2両編成のフルカラーLED化は2021年に入ってからのことでしたので、「フルカラーLEDの2連が前パンで2-6編成」という、なかなか見かける機会の少ない姿となりました。
2023年の西武新宿線では、2-2-2-4編成や、2-2-4編成などが運用に就いた実績があり、頻度は少ないながらも珍しい組成が発生することがあります。
今回の2-6組成も、ここ数年は見られなかったものであり、懐かしくもあり新鮮な姿でありました。
なお、ペアを組んでいた2051Fは、新2000系6両編成の中で唯一の貫通扉小窓車。
2-6という特徴的な組成も去ることながら、より珍しさが際立つ格好となりました。
2000系2-6組成の簡単な説明・歴史と、101系回想録
西武新宿線では、2023年現在、多数の2000系・新2000系が運行されています。
編成は2両・4両・6両・8両がそれぞれ在籍しており、これを組み合わせて以下のような組成で運行に就いています。
- 4両運行(西武園線)
→4両 - 6両運行(国分寺線)
→6両
→2両-4両(頻繁に見られる代走)
→4両-2両(頻繁に見られる代走) - 8両運行(新宿線・拝島線など)
→8両
→4両-4両 - 10両運行(新宿線・拝島線)
→2両-8両
→8両-2両
→4両-6両
→6両-4両
→4両-4両-2両など
2023年3月には、池袋線から2461F・2463F・2465F(新2000系2両編成3本)が新宿線に来たことで、2両や4両を複数組み合わせた編成が、より多く見られるようになりました。
また、一時的な車両不足や代走発生時、特別運行などでは、以下のような組成も見ることが出来ます。
- 4両運行
→2両‐2両 - 6両運行
→2両-2両-2両 - 8両運行
→2両‐2両‐4両
→2両‐4両‐2両など - 10両運行
→2両-2両‐2両‐4両
→2両-2両‐6両など
2-6組成について
今回発生した2-6組成は、2018年前後までは日常的に見られた姿でしたが、2000系6両編成の廃車が進み、その数を減らすと、いつしかその姿を見かける機会はなくなってしまいました。(2000系6両編成の廃車開始は2015年)
手元の記録では、2015年の記録を最後に、その姿を見かけることはなくなりました。
101系時代の2-6組成
さらに話を遡ると、2004年頃に戻ります。
この当時は、101系低運車6両編成(209F・215F)が最後の活躍をしていた時期でした。
低運6両編成は、平日ダイヤでは国分寺線の半ば専属として稼働しておりました。
2003年から2004年の段階で、新宿線に残る低運101系は6両2編成のみとなっており、最後の活躍を支線で過ごす姿は少し寂しげに見えたものです。
(のちに、2004年8月に新宿線転属となる175F/191Fは、池袋線で活躍中)
ただし、土休日ダイヤとなると話は別で、6連の低運車が2連を繋げて本線に出てくるのが常となっていました。
2-6組成というと、この頃を強く思い出します。
2-6組成の急行西武遊園地行きは、当時の定期運行でした。
野球臨があると、この運用は球場直通に流れてしまうので3000系に車種が差し替えられるのも懐かしい思い出です。
西武遊園地行きの後は、各停小平で上ります。
この当時も、あまり見かけることは無かった101系の前パン各停。
小平到着後は、引き上げ線に入り回送で南入曽に戻ります。(土休Dの場合は新宿まで回送して球場行き)
当時の101系2-6運用は、朝6時ころから運行を開始して11時ころには南入曽に入庫してしまう流れだったので、撮影には難儀したことを覚えています。
(土休Dの場合は午前入庫の運用を3000系に車種変更し、2-6編成は別運用で夕方まで運行することもありました)
2004年3月に低運車の6連がすべて廃車になった後は、当該の運用は301系や新101系4-4・2-2-4などで運行されていました。
この当時の2000系や新2000系は、もちろん廃車も出ておらず、2-6組成も定期的に見られました。
(田無事故の廃車を除く)
組成は上りから2-6が多かったのですが、2010年前後になると、上りから6-2の組成もしばしば見られるようになったと記憶しています。
2000系の2-6組成などについてまとめてみた感想
新2000系の2-6組成について書きました。
- 2023年6月4日の西武新宿線には、久々に2-6組成の電車が走った
- 編成は上り方から2457F-2051Fだった
- 過去には、2-6組成は定期的に運行されており、低運101系時代の晩年などでも定期的に見られた時期があった
ということが分かりました。
今までにない組成を見せてくれる2023年の西武新宿線ですが、今度はどのような組成が見られるでしょうか。
6連の淘汰が進む昨今ですので、先行きは気にかかるところであります。
昔の記事ですが、こちらもご参考までに↓
こちらでは、2-2-2-4編成を紹介しています。↓
新2000系の現状はこちら↓