2021年3月24日、西武9000系 #9103F が武蔵丘車両検修場を出場しました。
多摩湖線転用に伴うワンマン対応設備の新設が行われています。
記事内では当日の様子の他に、約7年前にも見られた「赤一色」との比較を紹介します。
小手指を出発した赤一色の9000系9103F
装いも新たに、赤一色で武蔵丘車両検修場を出場した9103F。
9103Fは2014年以来おおよそ6年ほど、京急カラーで営業運行を続けてきました。
車体は赤一色、窓回りにはクリームを配した塗装で、西武の特徴でもあるステンレスの客用扉や、前面のステンレスひげにもラッピングを施していました。
9103Fは2020年11月中に10両編成での営業運行を終え、同年12月1日には横瀬へ回送されて4連に編成を短縮しています。
12月10日には、263Fの牽引によって武蔵丘車両検修場へ回送され、ワンマン対応設備の新設が行われているところでした。
※この時点では京急カラーを維持していました。
2020/12/1 9103F(RED LUCKY TRAIN)10両編成 横瀬へ回送 | Rail Log
2020年12月1日、9103F(RED LUCKY TRAIN)が、小手指から横瀬へ回送されました。京急カラーをまとうことで知られる9103Fですが、今回の回送は一連の9000系4連化(ワンマン対応化)に伴う動きと見られ、10両編成での活躍は見納めとなりそうです。記事内では、飯能以遠を走行する9103Fの様子を中心に、横瀬にて留置の続くクハ1262の姿も紹介します。9103F(RED LUCKY TRAIN)10両編成 横瀬へ回送撮影地:西武池袋線 東
2020/12/10 9103F4連 263F牽引で武蔵丘へ【西武鉄道9000系ワンマン化】 | Rail Log
2020年12月10日、9103F(京急塗装)が、横瀬から武蔵丘車両検修場へ回送されました。9103Fは10両から4両編成に短縮されており、多摩湖線向けにワンマン化改造が行われるものと見られます。なお、この回送は通例通り263Fによる牽引で運転されています。当記事では、横瀬での入換中の様子に始まり、武蔵丘へ向かう様子を5か所の撮影ポイントから紹介します。この記事を読むことで京急塗装の9103Fを、いろいろな角度から見ることができます。 記事の最後に
今回のワンマン対応に伴う4連化では、赤の車体色は維持したものの「京急カラー」は見納めとなりました。
「赤一色の出場時」を比較してみる【2014→2021】
6年来に渡って活躍を続けた京急カラーの9103Fでしたが、2014年当時の武蔵丘車両検修場出場時の姿と比較をしてみます。
同じ「赤一色」で出場していますが、その装いは、また異なるものでした。
以下に、簡単な比較をしてみます。
出場時 |
京急カラー |
4連化出場時 |
|
客用扉 | |||
クリーム帯無し エコマークあり ステンレスヒゲあり |
クリーム帯あり エコマークあり→なし ステンレスヒゲラッピング |
クリーム帯無し エコマークなし ステンレスヒゲあり |
9103Fの出場によって、ワンマンに対応した9000系は4編成になりました。
(9102F・9103F・9105F・9108F)
現在、武蔵丘車両検修場には4連化された9104Fが回送されており、こちらもワンマン化対応の上で多摩湖線に投入されるものと見られます。
多摩湖線では新101系撤退に伴い、2021年2月から新2000系によるツーマン運行が継続して行われています。
今回の9103F出場で9000系は4編成となる為、このツーマン運行も、そう遠くないうちに見納めとなるのでしょう。
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多摩湖線には、同じく元の塗装を活かした紺色の9108Fも活躍しています。
近年の多摩湖線では特別カラーの新101系が行き交う姿が見られましたが、カラーバリエーションの豊富さは9000系に代替わりしても継続しそうです。
動画で視聴する:【赤色4両】西武9000系9103F 出場試運転
まとめ:9103Fは京急カラーから赤一色に塗装を変更して武蔵丘車両検修場を出場した
- 2021年3月24日、西武9000系9103Fが武蔵丘車両検修場を出場した。
- 従来の京急カラーから塗装変更されており、赤一色の塗装に変更された
- ワンマン設備が新設されており、多摩湖線での活躍が見込まれる姿となった