2020年12月1日、 #9103F (RED LUCKY TRAIN)が、小手指から横瀬へ回送されました。
京急カラーをまとうことで知られる9103Fですが、今回の回送は一連の9000系4連化(ワンマン対応化)に伴う動きと見られ、10両編成での活躍は見納めとなりそうです。
記事内では、飯能以遠を走行する9103Fの様子を中心に、横瀬にて留置の続くクハ1262の姿も紹介します。
9103F(RED LUCKY TRAIN)10両編成 横瀬へ回送
撮影地:西武池袋線 東吾野→吾野【9103F10連横瀬へ】

9000系では初の特別塗装車となった9103Fが横瀬へ向かいます。
2014年7月の出場から、概ね6年ほどの活躍となりました。
当日は気持ちの良い晴天の下、撮影地各所も賑わいを見せていました。
撮影地:西武池袋線 吾野駅【9103F10連横瀬へ】

10両編成の停目も、おおよそ40000系の為に設置されたものなのでしょう。
しかし、このように9000系が使用する姿を改めて眺めてみると、不思議な感覚に陥ります。
- 吾野では営業電車を待避してからの出発となりました。
撮影地:西武池袋線 横瀬駅【9103F10連横瀬へ】
横瀬では、もうすっかり定番となった到着後の入換が行われました。
入換の後は、中間6両を抜いた4両編成が組成されています。
多摩湖線への投入に向けての動きと見られます。
これまでの流れの通例として、今後は263Fが横瀬へ送り込まれて、同車の牽引によって9103F4連を武蔵丘へ回送、中間6両は廃車となります。
横瀬車両基地のクハ1262について
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2020/12/19追記
クハ1262はメットライフドームへ陸送されました。
西武電車の車両輸送【メットライフドーム/トレイン広場】


2020年11月9日に横瀬へ回送された多摩湖線の #261F でしたが、4両編成のうち飯能方3両については基地からの搬出を終えていました。
しかし、西武秩父方の #クハ1262 については留置が続いており不可解な動きとなっています。
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不思議な形で車両基地内に留まるクハ1262ですが、どうやらこの動きを紐解くヒントがありそうです。
それは、以下のリリースをご覧いただければ納得ができるのではないでしょうか。
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[リリースより引用]
「トレイン広場」は、「ライオンズ チームストア フラッグス」に隣接する新しいエリアです。2021年3月を目途に、メットライフドームエリアの新しいシンボルとして西武鉄道の車両を1両設置します。車体にラッピングを施し、皆さまに写真撮影やさまざまな体験をお楽しみいただけるエリアになる予定です。
リリースによると、3か月後に迫った「2021年3月を目途」にトレイン広場を整備すると記載があります。
不自然に1両が残されたクハ1262の動きと、当該のリリースを読み進めてみると、トレイン広場で展示される車両はクハ1262なのではないかという仮説が立ちます。
- 公式発表があったわけでもありませんが、可能性は高いのではないでしょうか!?
クハ1262は、4年前に発生した多摩湖線土砂崩れの影響で脱線をしている車両です。
もし、展示が現実のものとなるのであれば、存続の危機を二度も乗り越えた幸運な車両と言えるでしょう。

脱線事故の影響で運用を外れた時期があった
9103F(RED LUCKY TRAIN)10両編成 横瀬へ回送のまとめ
- 9000系9103Fが横瀬に回送され、営業運行に就いている10両編成の9000系は、9104Fの1編成となった。
- 9103Fについては、横瀬で入れ換えが行われ、その様子から4両化に向けての動きと見られる。
- 261Fのクハ1262については、横瀬車両基地内で留置が続いている
9000系、2020年12月1日現在の概況
- 9101F…廃車
- 9102F…4両化の上、武蔵丘へ回送済み
- 9103F…2020/12/1横瀬へ回送(RED LUCKY TRAIN)
- 9104F…本線運用中(最後の10両編成)
- 9105F…4両化の上、多摩湖線で運用中
- 9106F…廃車
- 9107F…廃車
- 9108F…4両化の上、多摩湖線で運用中(レジェンドブルー塗装)