2020/11/1 西武40000系 40154F甲種輸送

西武40000系のロングシート車(50番台)の4編成目が西武線に到着しました。

朝の263Fの送り込みと、飯能方5両の輸送を写真で記録し、
お昼の263Fの送り込みと、池袋方5両の輸送を動画で撮影しました。

また、甲種輸送における編成の変遷について
記事後半では、過去の写真を交えて紹介してまいります。

西武40000系 40154F甲種輸送

撮影地:所沢→新秋津(263F送り込み)

新秋津への連絡線を走行する263F

西武線の甲種輸送では、普段は多摩湖線で活躍する263Fが牽引車の役目を担います。

多摩湖線からの不定期回送は、玉川上水→南入曽→小手指というルートを辿り、
遅くとも2日前までには小手指に送り込まれるのが通例となっています。

当日の朝は、小手指を出庫し新秋津まで送り込まれます。
今回の263Fの連絡線通過は、7時半過ぎでした。

  • 所沢ではホームのない6番線へ着発します。
    所沢から先は、普段は電車が走らない新秋津までの連絡線を走行する姿が見られます。

撮影地:新秋津→所沢(40154F飯能方5両)

40154F+263F 甲種輸送

新秋津構内では、JRの機関車から牽引される車を譲り受けます。
いわゆる入換作業の後に、263Fと被牽引車の編成を組成し
先ほどとは逆向きに連絡線を通り、再び所沢6番線を経由して小手指へ向かうこととなります。

  • 西武線内の被牽引車の最大両数は8両までとなっており
    今回のように10両固定編成の輸送の際は、あらかじめ新秋津構内で編成を5両ずつに分割します。


10両固定編成の甲種輸送の際は、編成を分割する都合上
2度の輸送が必要となり、牽引車である263Fは新秋津から小手指を2往復することになります。

    しかし、少し時代を遡ると、その事情やパターンも少々異なることがありました。
    その模様を、以下に紹介いたします。


西武鉄道における10両編成の甲種輸送

E31形牽引甲種パターン

2006/11/5 9000系10両甲種
2009/11/1 38106F8両甲種

E31形電気機関車による甲種輸送が行われていた頃は
特に編成を分割することはありませんでした。

8両編成は勿論のこと、20000系の10両編成新車輸送や
9000系10両編成のVVVF化甲種も、もっと遡れば6000系なども
編成を分割することなく西武線に入線しています。



263F牽引甲種パターン

2010/7/24 2071F8両甲種
2013/11/10 30102F池袋方5両甲種
2018/10/28 001-A1F8両甲種

2010年3月を境に、牽引車は263Fへバトンタッチとなりました。
当面は10両編成の輸送はなかったように記憶していますが、
2012年の32104F・38112Fによる10両の甲種輸送では、これまでにない動きが見られました。

記録が手元になく、写真で紹介することはできないのですが
32104F(2両)と、38112F(8両)を、それぞれ個別に輸送する方式が採られています。

    午前) 263F + 38112F(4両+8両)
    午後) 263F + 32104F(4両+2両)

    有効長の関係と思われますが、14両編成の輸送は行われませんでした。



  • 当時を思い返すと…
    ”263F4両と10両編成での「西武線内14両編成」は、果たして実現するのか?”
    といった話が、しばしば聞かれていたように記憶しています。


2012/12/17 263Fを含めると3ドア12両の組成

新101・301系の譲渡輸送では
3ドア同士で組成された長い編成を見ることも出来ました。





10両固定編成を5両ごとに分割する輸送方式

2013年10月には30000系初の10連固定編成である30101Fが西武線に到着しています。

これまでの30000系のように、そもそもの編成が分割されていないため
西武線内の輸送では、5両ごとに分割して輸送するというものでした。

30101Fの飯能方5両の輸送



貫通路をむき出しにして牽引される姿は
正に新車搬入時のみに見られる、珍妙な姿となります。

この姿は当記事で紹介した40000系の甲種輸送でも
すっかりおなじみの姿となっています。

  • 10両固定編成の輸送については
    5両ごとに分割して輸送する方式が継続して採られています。


以上、西武線内での甲種輸送の編成バラエティーについての紹介でした。

西武40000系 40154F甲種輸送の動画

西武40000系 40154F甲種輸送のまとめ

  • 西武40000系50番台(ロングシート車)4本目の、40154Fが甲種輸送された
  • 西武線内の輸送は午前と午後に別けて行われた
  • 2020年度の40000系は2本の増備と発表されている
  • 2020年度は、40153Fと40154Fが増備された

東京西北部から埼玉西南部にかけて、日本の大手私鉄としては5番目に長い路線網をもつ西武鉄道。その歩みは川越鉄道の開業から武蔵野鉄道の開業、旧西武鉄道の成立に多摩鉄道の買収合併、多摩湖をめぐる鉄道の盛衰を経るなど複雑多岐にわたる路線の変遷がありました。本書ではそれら西武の一時代を築いた名車両を池袋線・新宿線を中心にご紹介します。(2020/11/20発売)
秩父線を活性化させるため、「52席の至福」というレストラン電車を導入するだけでなく、自社の看板列車となるニューレッドアローの置き換えとして、新型特急「Laview」を導入するなど、行楽需要の取り込みを模索するようになった西武鉄道。首都圏という巨大な通勤・通学需要が見込める環境にはあるが、秩父観光や西武ドーム・西武園遊園地などへの行楽客の輸送にも取り組む西武鉄道の事例を取り上げ、今後の鉄道会社の経営の在り方を考える!!(2020/12/7発売)

使用した機材


関連記事

Follow me!

この記事を書いた人

SSK
SSK【西武線に対する趣味的理解が深まるブログをお届けします】
20年以上に渡り、西武鉄道の写真を趣味で撮影する東京生まれの埼玉県民。
西武線の撮影実績(写真在庫)は10万枚以上。
ホームページ・ブログ運営は15年以上。
子どもと電車を眺めているのが最近の専らです。詳細なプロフィールはこちら