2021年11月2日、西武池袋線の新2000系2063Fと、西武新宿線の2000系2411Fを連結した10両が横瀬車両基地へ回送されました。
横瀬車両基地到着後は解体線へ押し込まれる姿も見られており、廃車になるものと見られます。
記事内では当日の回送の模様のほか、前夜に運転された新宿線から池袋線に回送される2411Fの模様も紹介します。
西武2000系(2411F-2063F)の廃車回送

当日の廃車回送は小手指車両基地を出庫して、横瀬車両基地を目指すルートでした。
今回の廃車される2編成は、2000系2411Fが新宿線所属、新2000系2063Fが池袋線所属です。
異なる線区の車両で組成された廃車回送は、近年では見かける機会はなかったため、非常に珍しい姿となりました。
(※思いつく限りでは、新宿線の283Fと池袋線の235Fを繋げた6両の廃車回送が2008年7月に運転されています)

新2000系2063Fは池袋線に残る8両編成唯一の幕車であり、モハにひし形パンタ2基を備えた特徴のある編成でした。
池袋線の新2000系8両編成は、シングルアームパンタに換装の上、パンタを1基に削減し、行先表示もフルカラーLEDに交換を終えています。
(※2087Fのみひし形パンタ)
原型に近いと言える8両編成の2063Fは、このような外観上の特徴からファンの間でも非常に人気の高い編成でした。
同時に回送された新宿線の2000系2411Fは、2004年3月に2000系2両編成の中で、はじめて特別修繕工事を施工された編成でした。
工事施行後の2411Fはひし形パンタグラフの姿で出場しており、この形態は2413Fと共に2編成のみに期間限定で見られた姿となります。
特に同形態の2413FについてはAK-3形コンプレッサーを搭載していたこともあり、非常に特徴的、かつ人気のある編成でした。

なお、幕式を維持し続けた2063Fとは異なり、2411Fは行き先表示器を複数回交換しています。
2411F【クモハ2411(1983/6) 初代2031Fクハ2032→クハ2412(1979/9)】
幕式→特別修繕3色LED(2004/3)→フルカラーLED(2014/9)→幕式(2021/7)
2411Fの廃車により2連の両端で製造年次が違う編成は、2409Fと2413Fの2編成となりました。

そして、普段では新宿線でしか見られない新旧2000系同士の連結が見られたことも特筆されます。
この度の廃車回送は非常に特徴的な組成だったこともあり、その姿を見ようと多くのファンの姿が見受けられました。

2411Fと2063Fの10両編成は、横瀬駅到着後は構内の解体線へ押し込まれています。
その脇には、先日、横瀬に回送されていた2001Fの先頭車クハ2001が留め置かれていました。
8両編成の2001Fですが、他7両については解体搬出を終えたようですが、ここに留まるということは何か意味のありそうな具合です。
廃車回送前日の11月1日夜、小手指車両基地に入庫する2411F
2411Fと2063Fの廃車回送前夜には、新宿線から池袋線へ不定期回送が運転されました。
新宿線に所属する2411Fを、明日の廃車回送に備えて小手指へ送り込み、前夜のうちに2063Fと連結して10両編成を組成しています。

新宿線の南入曽車両基地を出庫して小手指車両基地へ送り込まれたのは、2411Fのみではなく2095Fも同時に回送されました。

2095Fは11月3日より池袋線での営業運行を開始しており、2063F廃車の代替として池袋線所属となる模様です。
代替となる編成と、廃車となる編成を新宿線から池袋線へ同時に回送させるという効率の良い車両運用でした。
西武2000系の編成表(2021年11月現在 40両)
西武2000系の8両編成 1編成8両
2007F
西武2000系の6両編成 3編成18両
2027F、2031F、2033F
西武2000系の2両編成 7編成14両
2401F、2403F、2405F、2409F、2413F、2417F、2419F
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