池袋線6000系が新宿線を走行する理由を解説

レポート
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2023年3月6日追記

池袋線に所属していた白顔の6108Fが、2023年3月6日より新宿線で運行を開始しました。

本記事は、新宿線運行開始前の情報を元に構成されています。

転属後の話題はこちら↓に記載しています。

西武池袋線に所属する6000系が、なぜ新宿線を走行するのかを解説します。

池袋線の6000系が新宿線を走行する機会は、そう多くはないのですがしばしば見られる事があります。

新宿線にも2編成が配置されている6000系ですが、池袋線の6000系が新宿線を走ることは何故珍しいのでしょうか。

西武鉄道の車両事情は詳しく知らないけれど、少なからず興味がある皆さまに向けて、簡潔に紹介します。

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西武6000系電車の概要と外観・スタイルについて

西武6000系電車は1992年に登場した4ドア10両固定編成の通勤型電車です。

ステンレス車体の6101F~6117F(10両17本)と、アルミ車体の6151F~6158F(10両8本)に、ざっくりと大別されます。

ステンレスとアルミ車体の区別は、側面ビードの有無と車体塗装の差異、この2点で判別がしやすいです。

白顔6000系が西武新宿線を走ることが珍しい理由
ステンレス車
無塗装で側面にビードが入るのが特徴
白顔6000系が西武新宿線を走ることが珍しい理由
アルミ車
車体が塗装されており、ビードが無い

西武6000系は池袋線に23編成、新宿線に2編成在籍する

副都心線、東横線、MM線と相互直通運転を行う池袋線において、地下鉄に乗り入れ可能な機器を有する6000系電車は重宝されます。

諸説ありますが、この為に殆どの6000系(25本中23本)が池袋線に配置されているところです。
新宿線にも2本の6000系が配置されていますが、その本数は全体から見ても多くはありません。

白顔6000系が西武新宿線を走ることが珍しい理由
地下鉄直通の最速達電車である「Fライナー快速急行」に充当する6000系 #6108F

両線の6000系、違いは”顔”にアリ

地下鉄に入線可能な池袋線6000系と、そうでない新宿線6000系の見分け方は、顔の塗装が「白であるか」「銀であるか」という点に尽きます。

白顔6000系が西武新宿線を走ることが珍しい理由
銀顔時代の #6155F と 白顔の #6103F

※副都心線開業前までは「銀顔」も池袋線に在籍しましたが、この記事では過渡期の紹介は割愛します。(6101F・6102F除く)

白顔の6000系は23編成は、池袋線でしか走っていない

池袋線に所属する6000系23本の前面は、全て白く塗装されています。
(6103F~6117F、6151F~6158F)

白顔6000系が西武新宿線を走ることが珍しい理由
白顔の池袋線6000系 #6114F

銀顔の6000系は2編成のみ、新宿線で運行中

新宿線に所属する2本の6000系は原型ともいえる銀顔で活躍を続けます。
(6101F・6102F)


白顔6000系が西武新宿線を走ることが珍しい理由
新宿線で試運転を行う銀顔の #6101F

試作編成である6101Fと6102Fは、地下鉄対応工事を行わず、「銀顔」の姿で地上専用編成として新宿線で活躍を続けています。

6000系25編成の登場時は、全ての車両が銀顔でした。
2006年より始まった副都心線対応工事を終えた編成より、識別のために順次「白顔」になっています。

なぜ、池袋線の白顔6000系が新宿線を走ることがあるのか?

顔の種類ごとに線区で住み分けが出来ている西武6000系ですが、何故白顔の池袋線6000系が新宿線を走行するのでしょうか?

それは、工事の施行と車両基地の位置関係が密接にかかわっています。

白顔6000系が西武新宿線を走ることが珍しい理由
普段は走らない拝島線を走行する池袋線の6000系 #6108F

西武拝島線の玉川上水車両基地に向かう為に新宿線を走行する

池袋線6000系が新宿線を走行する際、多くの場合は小手指車両基地を出庫して、所沢経由で上り方面の新宿線に入ります。

田無か上石神井で方向を変えて新宿線を下り、小平からは拝島線に入ります。
拝島線は途中の玉川上水駅に、玉川上水車両基地が設けられており、池袋線6000系の目的地はこちらであることが殆どです。

副都心線対応工事に始まり、車内のスマイルビジョン新設、デジタル無線対応工事など、玉川上水車両基地で施工する6000系の改造工事は多岐に渡ります。

白顔6000系が西武新宿線を走ることが珍しい理由
副都心線対応工事中は、基地内で編成を切って入換する姿も見られた

白顔の6000系は池袋線でしか運転していないため、新宿線の走行が珍しく感じる

両線に6000系は在籍していますが、池袋線は白顔、新宿線は銀顔、というように、線区ごとに見た目が異なります。

池袋線では頻繁に見かける白顔6000系も、新宿線では普段見かけることはありません。

しかし、改造工事などの理由で玉川上水車両基地に入場する必要が出た際、新宿線を白顔6000系が走行します。

池袋線の白顔6000系が新宿線を走行する姿は、数少ない機会の為に注目されることが多くなる、というのが今回の結論でした。

おまけ:新宿線の白顔6000系レア度(当ブログ主観)

最後にお遊びですが、レア度を勝手に格付けしてみました。
ご笑覧ください。

  • レア度50:新宿線を「回送」表示で走行する白顔6000系
  • レア度60:玉川上水~拝島を「試運転」表示で走行する白顔6000系
  • レア度70:新宿線を「試運転」表示で走行する白顔6000系
  • レア度95:西武新宿・本川越に入線する白顔6000系
  • レア度120:西武新宿線で営業運転する白顔6000系


スマイルビジョン初搭載の編成は西武新宿・本川越まで試運転で入線しています。
6109F 西武新宿」などで画像検索すると、撮影された方の記録が出てきます。

新宿線での営業運転は、いつの日にか実現したら沿線は大変な盛り上がりになりそうです。
→2023年3月6日より、6108Fが新宿線で営業を開始しました。




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